
・レース名:平塚競輪開設70周年記念G3湘南ダービー
・開催場:平塚競輪場
・開催期間:2020年 4月9日(木)~4月12日(日)
・優勝賞金:360万円
平塚競輪の開設記念レースで、毎年開催されるG3レースだ。
2001年以前の名称は皐月賞典だったが2003年に湘南ダービーに名称変更された。
2019年の大会では超高額配当がかなり出た!優勝戦は343,450円もの配当が生まれたぞ!
平塚競輪の競輪予想はちょっとしたコツがいる!
「ペダルの重さに違和感」「読めない風」「湿度変化で踏み込みの力加減のズレ」と全部環境依存によるレースへの影響を考慮することだ!
強い選手だからって勝てるわけではないのが湘南ダービーだ!
目次
平塚競輪 湘南ダービー(G3)の昨年の傾向
昨年の開催で最も印象に残っているのは決勝だ。
決勝には地元神奈川3車、郡司浩平と和田真久留と松井宏佑に中村浩士、岡村潤が付き強力な5車の南関ラインを形成した。
先頭から並んだ地元神奈川の3車は全員自力型で地元から優勝者が出るのは必然に思われた。
鐘と共に松井宏佑が先頭に立ちライン全員で叩き切るかと思いきや、4番手にいた中村浩士が踏み出しに遅れ4番手を捌かれる形になった。
4番手を捌いた清水裕友が2コーナーから捲り発進するが 3番手の郡司浩平が激しい当たりで清水裕友を後退させた。
郡司浩平が清水裕友を捌いてる間に、内側をスルスルと松岡貴久が2番手の和田真久留と番手勝負に出た。前団が縺れたところを松岡健介が捲る。
番手には勝負強い村上博幸が構えていた。安定の番手仕事をこなし3着と4車身も差をつけさせ、松岡健介、村上博幸で近畿ラインのワンツーフィニッシュをかました。
◆平塚競輪(G3)湘南ダービーで活躍する選手
S級S班からは、平原康多、郡司浩平、村上博幸、松浦悠士、中川誠一郎の5名だ。
前回大会で波乱を巻き起こした近畿ラインの村上博幸は要注意だ!しかも前大会優勝した松岡健介も出場するんだから、期待せざる得ない!
そんな近畿勢のS級1班は、今年1班に上がってきた渡辺十夢と松岡健太の2名。ちょっと心もとない気がする。
S級2班は、藤木裕、小林卓人、稲川翔、真田晃、A級から昇格してきた鷲田幸司、19年に特昇してきた伊藤成紀、が出場する。
対抗は、前回大会5車で強力なラインを作って走ったものの勝てなかった南関東の選手たちだ。
郡司浩平を筆頭に、負傷明けの小埜正義、最近勝率が高い野口裕史、田中晴基、須藤誠、須藤俊明、佐藤龍二、萩原孝之、前回大会優勝を期待された和田真久留と層が分厚い。
S級2班から、武井大介、三上佳孝、矢口大樹、高木隆弘、渡邊秀明、小菅誠、武田憲祐、嶋津拓弥、23歳の期待のルーキー川越勇星、土屋裕二、二藤元太、伸び盛りの大石剣士と、ベテラン・中堅・若手とバランスがいい。
最近の成績的に中川誠一郎はあんまり期待できそうにないな。S級S班で頂点にいるが去年頃から勝率が下がっている。それでも競走得点110前後の維持しているからすごいことではあるんだが…
湘南ダービーのイチオシ選手
◆平塚競輪(G3)湘南ダービーの注目選手

松浦悠士(29歳)S級S班
G1朝日新聞社杯で優勝し、初のKEIRINグランプリ出場を果たした2019年。
KEIRINグランプリは7位に終わってしまいさらなる成長をしたいはず。
しかし昨年が飛躍の年になったと言っても過言ではない。その証拠に2020年は和歌山G3和歌山グランプリ・高松G3玉藻杯争覇戦と立て続けに連勝している。
絶好調で迎えた読売新聞社杯では決勝に残るも9着と残念な結果に終わってしまったため気合いを入れ直したいところ。
奈良G3春日賞争覇戦を負傷欠場しているためコンディションに不安な部分もあるが松浦悠士ならやってくれるはず。

【松川高大】(31歳)S級1班
長らくS級1班に所属しながらもグレードレースでの結果が出せずにいる31歳。
松山競輪で完全優勝のデビューを果たし、大型ルーキーと言われたのは10年以上前の話。そこから今ひとつ成長できていないと評価されてもしょうがない結果だ。
しかし実力はありG1レースにも多々出場するなど申し分はない。2020年に入ってから小倉F1で優勝を既に果たしており調子は悪くないはず。「逃げ」・「捲り」・「差し」全て自在に使いこなせる強みを活かしグレードレース初優勝を飾って欲しいところ。

平原康多(37歳)S級S班
S班の代表的な選手は今年も圧倒的な力強さを見せている。
KEIRINグランプリ王者には今年も惜しくもなれなかったが、いまだにその実力は37歳になっても衰えを知らない。2020年になってから1月・2月で4シーズン出場しているが優勝1回・準優勝3回と好調を維持し続けいてるコンディション管理には脱帽だ。
奈良G3春日賞争覇戦においては決勝以外1着で完全優勝まであと一歩だった。平原康多の強さは計り知れないものとなっている。
◆平塚競輪(G3)湘南ダービーの地元注目選手

郡司浩平(29歳)S級S班
郡司浩平は 東日本発祥倉茂記念杯で負傷欠場してしまった。
復帰明けのレースが心配だったが、読売新聞社杯全日本選抜競輪では、初日・2日目と2着になっており3日目は1着と調子が良さそうだったが、決勝では5着になってしまった。
たちあおい賞争奪戦でも初日3着、2日目・3日目と1着で、最終日は3着と勝ちきれないシーズンが続いている。
復帰明けながら決勝に残るのはさすがだ。この調子で湘南ダービーでもいい走りを見せて欲しい。

近藤俊明(41歳)S級1班
近藤俊明は、京王閣競輪場で行われた デイリースポーツ杯で落車をしてしまい デイリースポーツ杯を途中欠場している。
さらにその影響でたちあおい賞争奪戦も負傷欠場になってしまった。
今回湘南ダービーを出場するという事で怪我明けだと思わせない走りを見せて欲しい。
ホームバンクが平塚なだけあって湘南ダービーは怪我明けと厳しい状態になるが、ここで1発かまして調子を取り戻してほしいところ。
◆平塚競輪(G3)湘南ダービーの新人注目選手

嵯峨昇喜郎(21歳)S級2班
嵯峨昇喜郎は、いわき平競輪場で行われたIwakiLakiCUPで落車して、萬古焼協賛WNRカップ中スポ賞を負傷欠場している。
いざ復帰戦と気合が入る中またもや奈良競輪場で行われたe‐SHINBUN杯平城朱雀賞で落車をしてしまい、第2回小倉濱田翁カップを負傷欠場してしまっている。
今回、湘南ダービーで復帰する予定だ。
湘南ダービーでは手強い選手が多く苦戦するだろう。
しかし嵯峨昇喜郎は、特昇でS級まで上がってきている。特昇の意地をここで1発見せて欲しい。
過去の優勝者と昨年優勝者のコメント
2015年/村上義弘
2016年/浅井康太
2017年/柴崎淳
2019年/村岡健介
◆昨年優勝、村岡健介のコメント
『後ろが村上博幸なら安心して任せられる。昨日クリアして気が楽だったし、変な緊張もなく走れました。
清水裕友が来て、松井宏佑が引かなければそこの位置で勝負だったけど、引いてくれたんで。清水裕友の3番手からじゃないと太刀打ちできないと思っていた。
中村浩士さんも降りてきたけど、自分のところじゃなくて良かった。踏んだ時は松岡貴久が内にいて、郡司浩平も浮いてる感じだった。
歳を取って立ち位置が危うくなってきて、存在感を出さないといけないと思ってました。
自力でひとつ結果を出せたのはうれしいです。もう少し欲を出していきたいですね』
平塚競輪場の情報
1着決まり手 逃げ:16% まくり:25% 差し:58%
2着決まり手 逃げ:15% まくり:13% 差し:37% マーク:35%
◆平塚競輪場の特徴
1周400m。マッコーネル緩和曲線。
そのためカーブは比較的緩いコース。選手の力通りのレースが繰り広げられる。
「捲り」や「逃げ」選手の番手が有利。ただしペダルを踏む感覚「バンクの重さ」が他の競輪場と違って感覚の変動が起こりやすい。
競輪場中央の池による湿度変化が主な理由と言われている。また昼と夜の温度差で湿度が変わるのでその点も注意。
相模川が少し先にあり、海と接してるため海風が相模川を経由してバンクへ流れてくることもあるそうだ。
この風は特に読めないため、レースへどう影響するかが難しいポイントとなっている。
選手コメントが確認できるなら予想する前に、確認しとくのが吉。