
・レース名:西武園競輪開設70周年記念G3ゴールド・ウイング賞
・開催場:西武園競輪場
・開催期間:2020年 4月16日(木)~4月19日(日)
・優勝賞金:360万円
西武園競輪場の開設記念レースだ。グレードは記念レースだからG3。
1954年まで、村山競輪場って名称だったが、西武遊園地の建設に伴い。西武園競輪場と名称が変わった。
19年の前回大会は、開催初日8Rで481,010円もの超高額配当がでたが比較的配当はおとなしめだった。
18年の大会では毎日10万円前後の配当が飛び出ていたが最終日決勝は555,710円の超高額だった。
低配当の予定和調和なレースから、大番狂わせからの超高額配当も頻度で飛び出す夢のある記念レース。
どこのレースで競輪予想をおこなうかは重要になってくる!
目次
西武園競輪 ゴールド・ウイング賞(G3)の昨年の傾向
唯一であり地元勢最強の平原康多が負けられないレースとなった。
しかしそんな思いとは裏腹にレース序盤に1番手を走っていた小林泰正が和田健太郎に落車させられてしまうアクシデントから始まった今レース。
「小林泰正君が落車してしまって残念でしたけど、その分もという気持ちになった。」このアクシデントを余計に平原康多を奮い立たせた。
和田健太郎が先行体制に入り1番手となった平原康多は負けじとついていく。ラスト周回の第1コーナー付近で巧さを魅せる。
和田健太郎の番手についていた山賀雅仁を捌くと和田健太郎を孤立させラインで有利に立つ絶好の展開へ。こうなれば平原康多が勝てないわけがない。
同ラインの佐藤慎太郎・和田圭が2着・3着と続き完璧なレース内容で地元優勝を飾った。
◆西武園競輪(G3)ゴールド・ウイング賞で活躍する選手
S級S班からは、佐藤慎太郎、平原康多、清水裕友の計3名
今年も関東の平原康多に期待がかかるだろう。また開催地が西武園(関東)なので関東選手の層が厚めだ。
関東S級1班は、芹澤辰弘、池田勇人、宿口陽一。徐々に力をつけている武藤龍生や24歳期待の若手吉田拓矢。
S級2班は石川裕二、小原唯志、飯島則之、宗景祐樹、稲村好将、三好恵一郎、小沼良、山信田学、相川永伍、川口満宏、岡本大嗣、伊藤太一、志村達己となっている。特に19年に2班の特昇した植原琢也や21歳で2班に特昇した森田優弥とノッている若手や、52歳と高齢だが2班で走り続けている川口満宏、とベテラン~旬の選手までそろっている。
気になる対抗だが、北日本に注視したい。前回大会の決勝では佐藤慎太郎は関東ラインと協力して、上位着順を維持した。
今大会も関東と連携して上位着順を取りにかかってくるだろう。
北日本の出場選手はS級1班から佐藤友和、大槻寛徳、伏見俊昭。その中でも新山響平は群を抜いてる。鹿内翔も遅咲きながらも上位着順に絡んでいる。
S級2班は開坂秀明、阿部英光、松澤敬輔、鈴木誠、金澤幸司、宇佐見裕輝。1班と2班を行き来している佐藤一伸、年末に特昇で2班に上がった小原佑太、28歳ながら安定的な勝率を維持している坂本周輝とこちらも層が厚い。
九州は松尾信太郎。四国の太田竜馬。近畿の南潤と三谷政史。
中部では吉田敏洋。南関東の松井宏佑や山賀雅仁と個別でもチェックしたい選手はいるから要注意だぞ。
ゴールド・ウイング賞のイチオシ選手
◆西武園競輪(G3)ゴールド・ウイング賞の注目選手

佐藤慎太郎(43歳)S級S班
昨年はグレードレースで1度も優勝をしていない佐藤慎太郎。
KEIRINグランプリ優勝して時の人となったが、2020年になってからグランプリ覇者の称号にふさわしいとは言い難い結果が続いている。
いわき平G3いわき金杯争奪戦で準優勝はしているが他のグレードレースではファンの期待に応えられない結果のため調子についてはなんとも言えない状態だ。
ゴールド・ウイング賞ではKEIRINグランプリで見せた走りをして、久しく離れているグレードレース優勝を果たしてほしいところ。

清水裕友(25歳)S級S班
2019年のKEIRINグランプリでは5着と悔しさ残る結果になった期待の若手は2020年好調を維持している。立川G3鳳凰賞典では初日こそ不発に終わったが修正し見事優勝。
いわき平G3いわき金杯争奪戦では準決勝で終わってしまったが、続く豊橋G1読売新聞社杯では初日特選・準決勝・決勝で1着3回と完全優勝には及ばなかったが圧倒的な数字で優勝している。
しかし2月21日に開催された静岡G3たちあおい賞争奪戦は病気欠場しており、好調だっただけにもったいないと思ってしまった。
まだまだ25歳と伸び代は十分な清水裕友はもっとグレードレースでの場数を踏んで競輪界最強を目指して欲しいところ。ゴールド・ウイング賞を優勝で終えて更なるレベルアップに繋げて欲しい。

新山響平(26歳)S級1班
グレードレースで勝利することが増えてきた26歳は2020年も成長し続けることができるか。G1・G2の出場回数も増えていて大一番のレースに出場することが期待されている「逃げ」が得意な選手。
強者相手にも自分から仕掛けてそのまま逃げ切ることができるようになってきた。カカリが良いレースではS班と同等の思えるかなり良い走りを見せている。
ゴールド・ウィング賞では級S班に思い切りの良い逃げで立ち向かい優勝を掴み取ってもらいたい。
◆平塚競輪(G3)ゴールド・ウイング賞の地元注目選手

平原康多(37歳)S級S班
今季の成績が強すぎる。
平原康多はS級S班のためグレードレースにしか参加していない。今季は3月6日の時点で4場所に参加しているが、全てのレースで決勝に乗っている。その上、最終順位は立川G3鳳凰賞典2着、地元の大宮G3東日本発祥倉茂記念杯で優勝、豊橋G1読売新聞社杯全日本選抜競輪で2着、奈良G3春日賞争覇戦2着と優勝か準優勝しかしていない。
輪界屈指のオールラウンダーの調子は下降することを知らず、全競輪選手の中でも圧倒的に安定している。今開催も地元記念とあって優勝の期待値も可能性も大きい。

森田優弥(21歳)S級2班
113期生とまだ若いが地元の注目選手として欠かせない存在になりつつある。
中学、高校と陸上で鍛えた地脚は強烈で森田優弥を「捲る」ことは容易ではない。ヤンググランプリでは惜しくも2着と悔しい結果に終わったが、今年こそヤンググランプリ獲得を目指すために地元パワーでレベルアップを目指す。
今年に入ってからは、宇都宮F1で優勝をしていることから調子は悪くない。まだグレードレース優勝はないが、F1戦での優勝も多いだけに記念競輪の優勝が待ち遠しい。
◆平塚競輪(G3)ゴールド・ウイング賞の新人注目選手

松井宏佑(27歳)S級1班
113期生と若手ながらも競走得点が116点と凄まじい強さだ。ナショナルチームでの練習が多いため競輪に顔を出す機会は少ないが、出場した時のパンチは想像を超える。
しかし最近の競輪では中々思うような結果を残せておらず、ヤンググランプリでは3着。G1読売新聞社杯全日本選抜競輪では準決勝で敗退と悔しさを残した。
最終日もホームカマシを敢行するが一息で簡単に捲られてしまい後味の悪い感じとなった。この開催でナショナルチームの強さを見せつけてほしいところだ。
過去の優勝者と昨年優勝者のコメント
2015年/武田豊樹
2016年/藤田竜矢
2017年/松谷秀幸
2018年/和田圭
2019年/平原康多
◆昨年優勝、平原康多のコメント
『小林泰正君が落車してしまって残念でしたけど、その分もという気持ちになった。
小林泰正君が落車してからは全然ペースも上がっていなかったし誘導も残っていたので飛び付く形になった。
ラインも4番手まで固めてくれていたし位置を取ってからは早めに踏みました。地元で中々結果が出ていなかったので、すごい緊張感の中でしっかり力を出し切れました。
今回は自転車を換えて日に日に馴染んできて、いきなり結果が出た。
埼玉の若い子も出てきて、今までは一人で負けられないという気持ちもあったけど気持ちの部分で楽になったのもある。
次はオールスター競輪なので準備して精いっぱい頑張ります』
平塚競輪場の情報
1着決まり手 逃げ:21% まくり:28% 差し:51%
2着決まり手 逃げ:16% まくり:12% 差し:30% マーク:42%
◆西武園競輪場の特徴
1周400m。元々は500mであったが1994年の改修工事で400mに改修された。
500mの時が元に改修されているから400mバンクにしてはカントが緩い。
333mバンクと似たバンクとなっている。
「逃げ」「先行」の選手が有利とされている。
ドーム状の一体型建築構造だが天井が吹き抜けているので、天井から風が落ちてくるため、内側に風が落ち込みやすいのが特徴。
天気が荒れていなければ、風の考慮はそこまでしなくてもよい。