
・レース名:G1日本選手権競輪
・開催場:静岡競輪場
・開催期間:2020年 5月6日(木)~5月10日(日)
・優勝賞金:6600万円
2020年は静岡競輪にて開催されるG1レースの一つだ。
2019年の開催では30万もの高額配当が出たぞ!
日本選手権競輪の競輪予想は難易度が高い!
それは6つあるG1レースで一番最初に開催され、競輪選手にとっては一番最初の稼ぎどころでもあり、選手の同行やモチベーションと様々な要素が渦巻く一大大会だからだ。
※新型コロナウイルスの影響で4月27日に開催中止の発表があり、競輪史上6回目のG1開催中止となってしまった。
目次
静岡競輪 日本選手権競輪(G1)の昨年の傾向
昨年の平成に初日を行い、令和に代わり最終日を迎えた日本選手権競輪。
記念すべき大会になること間違いなしと思われていた。その立役者となったのは脇本雄太以外にいるだろうか。
39回大会に滝澤正光が達成した完全優勝以来となる完全優勝を脇本雄太は遂げた。
他の大会とは違い、6日間の過密日程ながらその偉業を達成したことは伝説として語り継がれる。
全てのレースでの脇本雄太に神がかったスピードによる捲りには度肝を抜かれた。
特に決勝レースが1番印象に残る。3連単オッズも200倍以上の荒れたレースになった。それは脇本雄太を除く2着清水裕友・菅田壱道の健闘によって用いられた結果だろう。
もちろん今年も期待するのは脇本雄太の2年連続完全優勝。年末のKEIRINグランプリが終わってから脇本雄太は海外での生活が多く、今大会が2020年初出走となる。
どのような結果を迎えるのか楽しみだ。
◆静岡競輪(G1)日本選手権競輪で活躍する選手
G1ということでS級S班が集結する。
佐藤慎太郎、新田祐大、平原康多、脇本雄太、村上博幸、松浦悠士、清水裕友、中川誠一郎。
郡司浩平は1月の立川G3鳳凰賞典レースにて押上げ失格による斡旋停止で出場できなくなった。
新田祐大と脇本雄太はナショナルチームから戻って今回出場する。
世界クラスで走る実力は今回もどこまで行けるか注目ポイントになるだろうな。
S級1班からは
北日本は新山響平、藤根俊貴、齋藤登志信、菅田壱道、山崎芳仁。
関東からは小松崎大地、武田豊樹、神山拓弥、長島大介、木暮安由、宿口陽一、朝倉佳弘、諸橋愛。
南関東は中村浩士、和田健太郎、根田空史、松阪洋平、和田真久留、岡村潤、渡邊雄太。
中部からは笠松信之、浅井康太、伊藤裕貴。
近畿からは渡邊十夢、三谷竜生、稲毛健太、石塚輪太郎、南潤、神田紘輔、古性優作。
中国四国は岩津裕介、取鳥雄吾、宮本隼輔、阿竹智史、小川真太郎、太田竜馬、山中貴雄、渡部哲男、佐々木豪。
九州の選手は北津留翼、荒井崇博、山田英明、山崎賢人、松川高大。
と記念競輪や他グレードレースにて優勝したり決勝に進める実視力者が揃っている。
どの選手もラインや連携次第では優勝を取れる可能性は秘めているのがG1レースの醍醐味だ。
松井宏佑と深谷知広はナショナルチームから今回出場する。
やはり荒れるレースには彼らが絡むことは間違いないだろう。
日本選手権競輪のイチオシ選手
◆静岡競輪(G1)日本選手権競輪の注目選手

平原康多(37歳)S級S班
昨年のKEIRINグランプリで3着と10度目のチャレンジも虚しく覇者に届かなかった平原康多。
その鬱憤を晴らすかのように2020年に入ってから出場したグレードレース全て2着以内で絶好調を維持していた。
しかし福井G2ウィナーズカップの初日特選予選ではアクシデントに見舞われ途中欠場と残念な結果に終わってしまった。
読売新聞社杯全日本選抜競輪で2着に終わってしまったためまだKEIRINグランプリの出場権を手にしてないためまだまだ全力で全レースを勝ちに行くだろう。

松浦悠士(29歳)S級S班
奈良G3春日賞争奪戦を負傷欠場したことからコンディション面が心配されていたが、松山G3金亀杯争覇戦では3位。福井G3ウィナーズカップでは得意の捲りから優勝をもぎ取り初のG2制覇を達成と、怪我の影響を感じさせないコンディションで臨めている。
負傷前のグレードレースでも必ず決勝に残っているので安定感は抜群だ。
KEIRINグランプリでは7着に終わってしまった松浦悠士はリベンジを望んでいるはず。
出場権を獲得するためにも今大会負けられないシーズンになるのは間違いなし。

清水裕友(25歳)S級S班
読売新聞社杯全日本選抜競輪で得意のまくりから1着を取り初のG1制覇を遂げた清水裕友は、既にKEIRINグランプリ出場権を獲得しているため年末に向けての準備期間が1番長い選手だ。
いわき平G3いわき金杯争奪戦以外のグレードレースでは決勝に乗っているためこちらも安定感は抜群か。
まだ25歳という若さでまだまだ経験を重ねていけば成長が見込める。既に2020年は過去最高の出来と言っても過言ではないためその記録をどこまで伸ばすか注目せざるを得ないだろう。
◆静岡競輪(G1)日本選手権競輪の地元注目選手

岡村潤(38歳)S級1班
大宮G3東日本発祥倉茂記念杯の決勝では平原康多との差し切り合戦で惜しくも敗れ2位と優勝はできなかった。
だがまだまだ侮ることができないベテラン選手だ。
続く宇都宮F1でも逃げる染谷幸喜の番手から飛び出し見事優勝した。
好調時には番手から飛び出す得意の差しでレースを制すことができる力がある選手だ。
今回地元開催のG1ならばタイトルに向けて気合十分なはず。

渡邉雄太(25歳)S級1班
2020年初めの小田原F1の決勝では松岡篤哉との先行勝負を競り勝ち見事逃げ切りの優勝を果たすなど幸先良いスタートを切れた渡邉雄太。
続くグレードレースに弾みをつけて臨んだが、力及ばず。静岡G3たちあおい賞争奪戦で決勝に乗ることがやっとの結果だった。
西武園F1・松山F2・玉野F1と3場所続けて病気欠場をしているためコンディションの心配があったが、復帰戦の高知G3よさこい賞争奪戦では決勝に乗ったため問題ないだろう。
地元の若手として今シーズンは期待されること間違い無いだろう。
◆静岡競輪(G1)日本選手権競輪の新人注目選手

宮本隼輔(25歳)S級1班
昨年からグレードレースでの活躍が目立つ期待の113期生筆頭候補。
ヤンググランプリ5着に沈んだが昨年からの飛躍を期待している。
デビューシーズンの防府F2では全て1着を獲る快挙はまだ2年前と記憶に新しい。
調子が良い時の先行力はトップ選手にも劣らないものを持っている。年齢的にはS班の清水裕友と同じ25歳のため意識はしていることだろう。
彼がS班の門を叩くこともそう遠くはないのかもしれない。そのためにもG1レースでの経験を活かしていきたい。
過去の優勝者と昨年優勝者のコメント
2015年/村上義弘
2016年/中川誠一郎
2017年/三谷竜生
2018年/三谷竜生
2019年/脇本雄太
◆昨年優勝、脇本雄太のコメント
『後ろ攻めよりも前受けか中団かって感じでした。
残り3周で車間を空けて(展開に応じて)仕掛けようかなって。自分のタイミングで仕掛けたし、外を回っても残り1周だったら踏み切れる自信がありました。
1着を取れて本当に良かったです。昨年は3着だったので、そのリベンジができて良かった。(ナショナルチームでの)練習の成果が競輪に繋がっています。
令和元年の格式高いダービーで優勝できて嬉しい。一戦一戦頑張って、競輪界を盛り上げていきたいです』
静岡競輪場の情報
1着決まり手 逃げ:24% まくり:38% 差し:38%
2着決まり手 逃げ:15% まくり:15% 差し:27% マーク:43%
◆静岡競輪場の特徴
1周400m。
平均的なスペックのバンクだが、逃げが決まり辛くその分捲りやすい特徴。
先行したラインは捲りあがってくる対抗ラインをブロックできなければそのまま捲られ全滅する傾向もあり
レース序盤から先行逃げの態勢を取りたがらない。
「富士山を見るな」という競輪選手内の冗談があり、バンク内の4コーナー大外から富士山を見ることが出来、富士山を見れる状態は失速して大きく膨らんでいる状態にあり、「富士山を見る=負け」という意味がある。