
・レース名:宇都宮競輪開設71周年記念G3ワンダーランドカップ
・開催場:宇都宮競輪場
・開催期間:2020年 5月21日(木)~5月24日(日)
・優勝賞金:360万円
宇都宮競輪の開設記念レースで、毎年開催されるG3レース。
2019年の開催は初日のレースで87万もの超高額配当が飛び出したぞ!
比較的に万車券も多く出ているレースだった。
宇都宮競輪の競輪予想はセオリー通りの予想では厳しいぞ!
基本的にライン決着は十分可能性が高いし、レース結果でも本命ライン選手が多く入着している。
でも、2着3着が他のノーマーク選手が入り込むことも多く、それが万車券になる大きな要因だな!
目次
宇都宮競輪 ワンダーランドカップ(G3)の昨年の傾向
3連単オッズが100倍を越える荒れたレースとなった。
4車でラインを組んでいた南関東勢が優勢と思われていたが、別線の地元栃木ラインが応戦。
2つのラインが競り合っている間に最後方からすかさず浅井康太が捲り決める。
それに乗じて単騎の村上義弘と菅田壱道も外側から叩いてくるというレース展開になった。
ゴール前の攻防は経験豊富な村上義弘に軍配があがった。2場所連続で決勝に乗れていなかった村上義弘だったが、ここぞの勝負強さには脱帽だ。
それに対して2着の菅田壱道は前場所の日本選手権競輪で3位と好調だっただけに悔しい2位になってしまっただろう。
浅井康太の捲りは脚持たず3位となったが復調に向けて良い兆しになっただろう。
◆宇都宮競輪(G3)ワンダーランドカップで活躍する選手
S級S班は平原康太、松浦悠士、中川誠一郎の3名が出場する。
前回優勝した村上義弘は今回出場しないのが少し寂しい気もする。
また、同じ近畿の選手は今回S級1班は野原雅也、椎木尾拓哉、稲毛健太、村田雅一。
S級2班は稲川翔、鷲田幸司、小森貴大、金山英治、大石崇晴、中村一将。
と少し層は薄い気もする・野原雅也か稲毛健太、鷲田幸司あたりが奮戦してくれると期待しよう。
平原康太が所属する関東は地元防衛を今回は成功させたいところだろう。
S級1班から神山拓弥、長嶋大介、芹澤辰弘、吉澤純平、稲村成浩、宿口陽一。
S級2班は神山雄一郎、坂井洋、根本祐樹、幸田光博、江連和洋、阿久津修、雨夜一樹、隅田洋介、兵藤一也、蕗澤鴻太郎とS級2班だけで21名もも出場するのだから、ラインでうまく内部連携して地元優勝を飾ってほしいところだ。
松浦悠士もかなり調子が良いときた。
中国と四国選手は好連携に期待ができる。
S級1班は工藤文彦、小川真太郎、渡部哲男。
S級2班は小川巧、櫻井太士、田中勇二、山本直、藤原俊太、大屋健司、大瀬戸潤一郎、戸田康平、表原周、今野大輔が出場する。
選手層的には実力不足なところが否めないが、松浦悠士にうまくバトンをつないでくれるだろう。
ワンダーランドカップのイチオシ選手
◆宇都宮競輪(G3)ワンダーランドカップの注目選手

浅井康太(35歳)S級1班
昨年はノータイトルに終わってしまった浅井康太。
S班として競輪界を引っ張ってきた大スターは1班に降格してしまったが、過去の輝きを取り戻しつつある。2020年に入ってから既にG3を2度優勝しておりS班に匹敵する強さを見せ付けている。
「S級S班だと勝たないといけないプレッシャーが凄かったけど、S級1班になってプレッシャーがなくなって自分の走りができている。挑戦者になれています。」
と高知G3よさこい賞争覇戦優勝後には語っているため今年の浅井康太には注目せざるを得ない。

渡部哲男(40歳)S級1班
S級1班で戦い続けている男ももう40歳。高校時代から自転車競技を始めていて国民体育大会では上位の成績を残している。
競輪学校時代でも競走訓練では1着78回、1位で卒業とトップクラス。卒業記念レースでも3位と将来を期待されていた選手の1人だ。その期待通り2002年のヤンググランプリでは優勝を勝ち取りトップレーサーへの道を歩んでいた。
しかしその後G3は何度か優勝経験があるものの、KEIRINグランプリ出場やG1優勝などは無く悔しい思いも多くしてきただろう。それでもまだ一線で活躍していることは素晴らしい。
2020年はまだ優勝をしていないのでここで一発魅せてほしいところだ。

中川誠一郎(40歳)S級S班
KEIRINグランプリからS班に返り咲いたベテランだが、久留米G3火の国杯争奪戦から競走得点が右下がりで最近のレースではパッとしない内容と結果しか残せていない。
しかしG1・G2・G3の出走数はそれぞれ3桁以上。昨年は読売新聞社杯や全日本選抜競輪や高松宮記念杯競輪とG1を2度優勝しているため期待してしまう。
圧倒的な経験値を武器にまだまだ一線で活躍してほしい選手だ。
グランプリは2度出場しているが7着と8着に沈んでいる。3度目の正直となるところが見たいため一踏ん張りしてほしいところだ。
◆宇都宮競輪(G3)ワンダーランドカップの地元注目選手

神山拓弥(33歳)S級1班
10年以上S級1班で活躍している実力者。高校時代から自転車競技を始めていて全国大会にも多く出場していた。
競輪学校の競争訓練では着外57回で50位とあまり良くない成績で卒業してしまった。しかし彼は選手になってからが強かった。
2006年7月6日松戸競輪でのデビュー戦でいきなり1位の好成績。初優勝も同年10月1日の立川競輪で収め順調にステップアップ。
2009年のヤンググランプリでは優勝を飾るなど期待のルーキーへと進化を遂げていた。その後もG3では4度の優勝を誇るなど結果を出している。
そんな神山拓弥のモチベーションはもちろんグランプリへの出場だろう。年齢も33歳とベテランの域に踏み込んだ彼が経験を活かして勝ち進む姿が観れるのもそう遠くないかもしれない。

長島大介(30歳)S級1班
高校時代から自転車競技を始めた長島大介もS級1班に所属してはや数年経っている。
競輪学校時代の競争訓練では着外53回で34位と決して良い成績とは言えない状況で卒業している。
しかし2009年7月13日のデビュー戦で初勝利。翌月の8月10日大宮競輪にはシーズン全て1着で優勝を果たしている。その後S級の試合でも2016年に同じ大宮競輪で優勝を果たしている。
そんな長島大介だが、やはりみたいのは地元グレードレースでの優勝だろう。
G3は1度だけ制したことがあるが地元開催ならばなお気合がはいるだろう。
地元の声援を背に良い結果を出して欲しい。
このレースで輝いてほしいところだ!
◆宇都宮競輪(G3)ワンダーランドカップの新人注目選手

山崎賢人(27歳)S級1班
九州競輪界で期待されている新人の1人。しかし昨年行われた寛仁親王牌・世界選手権記念で誘導員を早期に追い抜いてしまいしばらくシーズンの欠場を余儀なくされていた山崎賢人。
今年の読売新聞社杯や全日本選抜競輪から復帰しているが良い成績はまだ残せていない。
唯一決勝に乗ったのも別府F1と本来の強さを取り戻せていないだろう。
まだまだ彼は若い選手であり、得意の捲りは脅威になっていることから焦ってはいけない。
ゆっくり着実に感覚を取り戻していって欲しいところ。その足がかりとして今シーズンでは積極的な仕掛けをみたい。
過去の優勝者と昨年優勝者のコメント
2016年/園田匠
2017年/北津留翼
2018年/中川誠一郎
2019年/村上義弘
◆昨年優勝、村上義弘のコメント
『もうちょっとゆっくり(レース展開が)動くと思った。
タイミングと気配を見てから組み立てをしようと。被ってしまう可能性が高いので自分から動こうと思ったが、丁度、行こうとした瞬間に浅井康太君がいった。
メンバー的にも渡邉雄太君の先行一車で苦しい中で、上を目指してタテで勝負しようと思ったのが流れを引き寄せたのかな。
練習してもしても悪くなるばかりで、体力的にも現状が一杯なのかなと今も思っているが、危機感とさらに高い所を目指す気持ちはずっと持っていて、大きな声援をもらったりとか腐らずに競輪と向き合ったのがこの結果に繋がったのかな』
宇都宮競輪場の情報
1着決まり手 逃げ:22% まくり:23% 差し:55%
2着決まり手 逃げ:19% まくり:13% 差し:34% マーク:34%
最後の差しに注目だな!
◆宇都宮競輪場の特徴
1周500m。
直線が長くカーブがきついと言われるバンク。
後方の置き込みが決まりやすかったが、2009年のスタンド改築工事でバンクの見なし直線が少し短くなり、先行選手にもチャンスが広がった、
1コーナーから2コーナーとホームスタンド側から風が吹き抜けるので風の影響は少なからず受ける。
差しが決まりやすいから追い込み番手選手の位置に注目だ!