
・レース名:久留米競輪開設71周年記念G3中野カップレース
・開催場:久留米競輪場
・開催期間:2020年 6月6日(土)~6月9日(火)
・優勝賞金:360万円
久留米競輪の開設記念レースで、毎年開催されるG3レース。
※2020年の6月のレースは新型コロナウイルスによる感染症拡大防止として、参加選手に地区制限が設けられており、久留米競輪は九州の競輪場の為、出場選手は九州・中国・四国の選手のみとなった。
2019年の開催では二日目に12万の高額配当が飛び出た。
基本的には万車券はそれほど出ない固いレースが多かった印象。
久留米競輪の競輪予想はセオリー通りに軸を立てて予想するのが無難だな!
それほどクセがないバンクだからって言うこともあるだろう。
目次
久留米競輪 中野カップレース(G3)の昨年の傾向
決勝に乗った9名のうち7名が初日特選と同じ顔触れだった。
そのため優勝最有力者は初日特選1着の松浦悠士だろう。
初日特選は山崎賢人や中川誠一郎の九州勢を本命に、平原康多率いる関東勢が対抗かで単騎の松浦悠士が怖いといったところ。
結果は九州勢の後ろにつけていた松浦悠士が山崎賢人を叩き頭へ。
追撃してくる平原康多との競り合いも制し松浦悠士の1着。2着・3着は関東勢の木暮安由と平原康多だった。
それに対して決勝レースでは山崎賢人・中川誠一郎の九州勢は変わらず2車で勝負。
初日1着の松浦悠士も変わらず単騎。平原康多率いる関東勢は杉森輝大を加えて4車で挑む。
結果は山崎賢人が頭めがけて発進するが初日2着の木暮が巧く捌き九州勢は分裂。
松浦悠士もカカリ良く行けず3着止まり。そうなれば関東勢平原康多の独壇場は確実なものとなり1着を掴んだ。
木暮安由は2着と堅実な入着を果たしている。関東勢のリベンジで幕を閉じた大会となった。
◆久留米競輪(G3)中野カップレースで活躍する選手
S級S班の選手からは、松浦悠士、清水裕友、中川誠一郎。
S級S班を二人擁する中国が有利だ。
中国のS級1班は、岩津裕介、川端朋之、工藤文彦、黒田淳、中村昌弘、大川龍二、西岡拓朗、竹内翼、桑原大志、宮本隼輔。
四国の選手は粒ぞろいと言われているが、今回のような地区あっせんの場合は圧倒的な実力差でねじ伏せられてしまうかもしれない。
だが中国と四国は手を結びやすく関係値も良好なのでラインを組む場合は注視したほうがいい。
四国のS級1班は、香川雄介、池田憲昭、福島武士、堤洋、小倉竜二、湊聖二、阿竹智史、北村信明、原田研太朗、小川真太郎、太田竜馬、渡部哲男、橋本強。
九州のS級1班は、野田源一、坂本健太郎、田中誠、吉本卓仁、北津留翼、坂本亮馬、荒井崇博、山田英明、井上昌己、佐藤幸治、牧剛央、島田竜二。
九州も実力者が揃っているようだ。
S級S班が少ない開催になったので、S級1班には大きなチャンスになるだろう。
中野カップレースのイチオシ選手
◆久留米競輪(G3)中野カップレースの注目選手

山田英明(37歳)S級1班
読売新聞社杯から3場所連続で決勝に乗っているため、調子が悪くはないはずだ。
読売新聞社杯で3位になった次場所の京王閣F1では初日特選・2日目準決勝ともに1着で優勝候補であったが、前を走っていた林大悟の車輪に引っかかってしまい失格となったのは残念だった。
続く武雄G3大楠賞争奪戦では決勝に乗っているものの6着ともう一声欲しいところ。グレードレース優勝は久しくしていないため調子の良い今の時期に結果を残したいはず。
S班が3人しかいない今大会でなんとしても優勝を目指したい。
まだ優勝は狙える力はあると思うんだがな!

原田研太朗(29歳)S級1班
福井G2ウィナーズカップで8位になって以来レースを行えていないが、2020年既に小松島F1・防府F1・松坂F1と3度優勝を果たしている強者。
ステップアップするためにも次はグレードレースでの安定した成績を残していきたいところだ。
年齢的にも30を迎えるためここが勝負所といったところか。カカリ良い日の捲りは圧巻で競輪界トップクラス。
その捲りがコンスタントに出せるようになれば自ずと結果はでてくるだろう。

小倉竜二(44歳)S級1班
1999年と2006年のKEIRINグランプリに出場しているベテランは一矢報えるか。
昨年は優勝をF1で1度したのみと衰えを感じざる得ない結果となってしまっている。相次ぐ負傷で満足のいく年にすることができなかったことだろう。
しかし富山G3瑞峰立山賞争奪戦・佐世保G3九十九島賞争奪戦で決勝に乗っていることからまだまだ第一線で活躍できるだろう。
今年は奈良G3春日賞争奪戦・松戸F1・奈良F1で決勝に乗っており見たいのは優勝だ。高知G3よさこい賞争奪戦のS級企画レースでは1着を取っているため1発あるだろう。
◆久留米競輪(G3)中野カップレースの地元注目選手

坂本亮馬(35歳)S級1班
名前からただならぬオーラが出ている坂本亮馬。
高校時代から自転車競技を始めていてインターハイでは1位を取るなどポテンシャルの高さは折り紙付き。
2007年と2008年ヤンググランプリではどちらも6着と悔しい結果に終わってしまっている。その後多くのグレードレースに出走しており競輪界トップクラスの選手の1人と言えるだろう。
しかしグレードレース優勝はG3を6回とG1やG2での活躍を観てみたい選手でもある。そんな期待とは裏腹に昨年の優勝はF1で1度のみと残念だ。

野田源一(41歳)S級1班
高校から自転車競技を始めており、国体にも出場したことがある選手。長くS級に在籍しており福岡きっての大ベテランだ。
多くのグレードレースに出走しているがいまだ優勝はない。年齢も41歳と決して若くないため地元開催の今大会で悲願の初グレードレース優勝を目指して欲しい。しかし近況は良いとはいえずF1で決勝に乗るのがやっと。
捲りが得意な選手のため衰えはあるか。それでも仕掛けるタイミングやラインによっては前に出れる可能性はあるので真価が問われる大会となるだろう。
◆久留米競輪(G3)中野カップレースの新人注目選手

上田尭弥(22歳)S級2班
競輪学校時代は競争訓練で6位・卒業記念レースでは5位とまずまずの好成績で卒業している。
昨年末のヤンググランプリでは内側から追い抜きをしたため惜しくも失格となってしまったが、これからの成長がまだまだ見込める成長株であることは間違いない。
しかし未だグレードレースでは目立った活躍はできておらずまだまだ先は長い道のりとなるだろう。
近況成績をみても決勝に乗ったのは昨年9月の取手F1が最後と落ち込んでいる。名誉挽回できるか見ものだ。
過去の優勝者と昨年優勝者のコメント
2016年/守澤太志
2017年/長島大介
2018年/浅井康太
2019年/平原康太
◆昨年優勝、平原康太のコメント
『山崎賢人君のスピードは前の杉森輝大君と合っていたので大丈夫かなって思いました。
その後は絶対に中川誠一郎さんが来ると思ったのでそれに合わせて踏むしかないと思って。後ろに木暮安由も神山拓弥もいるのでチャンスがあるようにって。
最後まで踏み切れたし、木暮安由にも踏み勝てたし良かったです。
でも自分の優勝というよりも、ラインで良い競走ができたのが嬉しい。久々じゃないですか、こうやって魅せられたのは。本当にラインのおかげです』
木暮安由も番手仕事がしっかりしていたし、かなり整っていたんじゃないかな?
久留米競輪場の情報
1着決まり手 逃げ:17% まくり:36% 差し:47%
2着決まり手 逃げ:15% まくり:22% 差し:27% マーク:36%
◆久留米競輪場の特徴
1周400m。
全国的にも標準的なバンク。
そのためクセがなく脚質による有利不利がない。
一発数十万のデカい配当が出にくく、選手の実力勝負になりやすい。
ラインもしっかり網羅することが出来ると堅実に的中することが可能とされているバンク。
差しが決まりやすいから追い込み番手選手の位置に注目だ!