
・レース名:和歌山競輪第71回G1高松宮記念杯競輪
・開催場:和歌山競輪場
・開催期間:2020年 6月18日(木)~6月21日(日)
・優勝賞金:2800万円
1950年から2010年まで大津びわこ競輪場で毎年開催されていたG1グレードレースだ。
2010年に大津びわこ競輪場が廃止になってから他の競輪場で持ち回りでの開催となった。
基本的には「宮杯」の略称でい呼ばれている。
5月から6月にかけてのスケジュール腕開催されているので梅雨の時期の競輪ということで「雨の宮杯」なんて呼ばれていたりもする。
高松宮杯競輪の競輪予想は実力拮抗で軸選手をしっかり見定めないと的中するのは厳しいぞ!
人気オッズとかは気にせずしっかりとレース展開を構築して投票することが大事だ!
高松宮杯記念競輪は東と西に選手を分けてレースを行うのも特徴だな!
目次
和歌山競輪 高松宮記念杯競輪(G1)の昨年の傾向
大本命は前場所の日本選手権で完全優勝を果たし、連覇を狙う脇本雄太だった。
初日は直線で伸びず3着。2日目は捲り不発で8着にしずんだが、準決勝では強さをみせ1着と本来の強さを取り戻していたため決勝でも中心。
番手は何度も1着争いを演じている中川誠一郎を擁し準備は万端。
対抗はナショナルチーム新田祐大と青龍賞1着の渡邉一成の福島コンビ。そこにS班の清水裕友と平原康多が絡んでいけるかと言ったところだった。
レースの初手は脇本雄太が後方から一気に清水裕友を叩き頭に出てレースを盛り上げる。
負けじと新田祐大が出るが番手の渡邉一成と離れてしまい単騎勝負に。それでも脇本雄太まで届いてしまうのはさすがだ。
このまま捲り切るかと思われたが合わせて番手から出てきたのは中川誠一郎。
そのまま中川誠一郎1着・新田祐大2着・3着は単騎で中川誠一郎の後ろについていた小原太樹という結果で大荒れのレースとなった。
今年も大荒れの決勝になるかもしれない!
◆和歌山競輪(G1)高松宮記念杯競輪で活躍する選手
G1ということで、S級S班は9名出場する。佐藤慎太郎、新田祐大、平原康多、郡司浩平、脇本雄太、村上博幸、松浦悠士、清水裕友、中川誠一郎。
S級1班も錚々たる選手たちが出場する。
北日本の注目選手は、新山響平、菅田壱道、櫻井正孝、小松崎大地、山崎芳仁、成田和也。
関東の注目選手は武田豊樹、芹澤辰弘、吉澤純平、吉田拓矢、神山拓弥、木暮安由、武藤龍生、鈴木竜士、諸橋愛。
南関東は、中村浩士、和田健太郎、根田空史、松阪洋平、小原太樹、松谷秀幸、和田真久留、松井宏佑、岡村潤、渡邉雄太、簗田一輝。
中部選手は、吉田敏洋、深谷知広、浅井康太、金子貴志、柴崎淳。
近畿の選手は、村上義弘、三谷将太、三谷竜生、東口善朋、稲毛健太、神田紘輔、古性優作、松岡健介。
中国の選手は、岩津裕介、柏野智典、宮本隼輔、小倉竜二、阿竹智史、原田研太朗、小川真太郎、太田竜馬、渡部哲男、佐々木豪。
九州の選手は、山田英明、井上昌己、松川高大、中本匠栄。
独断と偏見で注目選手(実績も含めて)記載したが、本当に凄い選手たちが出場する。
S級2班は、嵯峨昇喜郎、高橋晋也、黒沢征治、森田優弥、鈴木裕、稲川翔、三宅達也が出場する。
高松宮記念杯競輪のイチオシ選手
◆和歌山競輪(G3)中野カップレースの注目選手

松浦悠士(29歳)S級S班
松浦悠士は福井G2ウィナーズカップ・武雄G3大楠賞争奪戦と連勝中と絶好調。次に狙うのは、もちろんG1を制覇しKEIRINグランプリ出場権を獲得することだろう。
ウィナーズカップ決勝では打鐘前から頭を張り続けた清水裕友の番手から捲るラインでの勝負ができれば、武雄G3大楠勝争奪戦決勝のように単騎で上手くラインを切り替えながらの勝負もできるためどんなメンバーでも勝率が高いレースができている。
現在、優勝候補筆頭と言っても過言ではないため最注目な選手だ。車券を買う際には必ず視野に入れたい。

浅井康太(35歳)S級1班
浅井康太は昨年の不調振りは今年爆発するための充電期間だったのだろう。
昨年は無冠に終わりS級1班に降格してしまったため競輪界の象徴は衰えを見せてしまっているのかとファンが心配をする声も多々あったが、そんな声は今年の活躍ぶりを見ればかき消されていることだろう。
松阪F1・高知G3よさこい賞争奪戦と連勝中でどちらも圧巻の捲りで優勝している。
この流れをキープしつつKEIRINグランプリ出場権を獲得するため今大会では優勝に向けて全力で挑むことは間違いない。

佐々木豪(24歳)S級1班
佐々木豪は昨年からS級1班で戦っている若手は年々成長できているため、そろそろグレードレース初優勝が見たい。
卒業記念レース4位・2018年ヤンググランプリ3位とデビュー当時から期待されている若手の1人だ。
今年の成績は上出来で高松F1・松山G3ブロックセブン・玉野F1優勝をしているため、ますますグレードレースでの活躍を期待せざるを得ない。
しかしレースによってムラがある選手という印象もありカカリが悪い時は下位に沈む時もしばしば。安定した成績を残せるようにもしてほしい。
◆和歌山競輪(G1)高松宮記念杯競輪の地元注目選手

東口善朋(40歳)S級1班
東口善朋は10年以上S級1班で戦い続けているベテランは地元和歌山で初のG1制覇を成し遂げられるか。
高校から自転車競技を始めており、チームロードのインターハイに出場した経験もある。
18年に和歌山G3和歌山グランプリを1度だけ優勝したこともあり実力もある。相次ぐ中止でレースは久しくしていなかったが、名古屋F1・玉野G3瀬戸の王子杯争奪戦・佐世保F1・川崎F1と4場所連続で決勝に乗っていたため調子は悪くない。
先行タイプではないため目立った捲りなどはないが、番手で別線を上手く捌いて入着する姿はベテランならではの戦い方だ。
地元G1に出場する東口善朋が番手にいるラインは期待できる。

稲毛健太(30歳)S級1班
国体と都道府県対抗の1kmT.Tで1位を取るなどアマチュア時代から結果を残していた。
プロになってからも2012年のヤンググランプリで2位や多くのグレードレースに出場してきた。しかし未だに優勝はなく今大会では初優勝を地元で狙っていきたい。
F1のレースでは安定して決勝に乗ることができており直近の小松島F1では前団を豪快に捲り優勝をしている。
次の目標はグレードレースで決勝に乗ることに違いはない。逃げでも捲りでも勝てているため戦術の幅広さを活かして食らいついてほしい。
◆和歌山競輪(G1)高松宮記念杯競輪の新人注目選手
2019年5月にデビューしたが、特昇を重ねてデビュー年内の10月にはS級2班まで昇格してきた期待のルーキー高橋晋也。
競輪学校時代はあまり目立った活躍はしていなかったが、デビュー年で7度優勝するなど見事な成長ぶり。その強さは異例で半年以内で決勝に乗らなかったのは直近の武雄G3大楠賞争奪戦のみ。
そんな高橋晋也を一躍有名にしたのは間違いなく福井G2ウィナーズカップだ。決勝では1度清水裕友に叩かれて後退するが、捲り返して1着の松浦悠士をあと少しまで追い詰めている。
カカリ良く飛び出せれば猛者揃いのG1でも活躍できる逸材だ。
過去の優勝者と昨年優勝者のコメント
2014年/稲川翔
2015年/武田豊樹
2016年/新田祐大
2017年/新田油台
2018年/三谷竜生
2019年/中川誠一郎
◆昨年優勝、中川誠一郎のコメント
『ワッキー(脇本雄太)のカカリが凄くて。最終バックで(小原太樹の後ろが)離れていたから、もうだれも来ないとおもっていたけど、新田祐大はさすがですね。
小原太樹君が後ろにいたけど、それよりも新田祐大に合わせて踏まないとないなって思って無理やり車を外に外しました。
今回は体力的にも技術的にも、精神的にも調整が巧く行きましたね。
準決、決勝ってピークを持ってこれるように。(G1の決勝で)初めて他力で勝てた(笑)でも20年間は自力で頑張ってきたし、これくらい恵まれても罰は当たらないですよね』
一瞬でも気抜いたら喰われてただろうな!
和歌山競輪場の情報
1着決まり手 逃げ:23% まくり:31% 差し:46%
2着決まり手 逃げ:18% まくり:16% 差し:28% マーク:38%
2着の決まり手はマークが低いから混戦にもなりやすいってことか!
◆和歌山競輪場の特徴
1周400m。1999年のバンク改修工事で曲線が変わった。
クセがなくなり走りやすいバンクとなった。直線は比較的に長いので、どの脚質の選手でも勝負することはできる。
とはいえ、逃げ選手よりも追い込み選手のほうが若干有利。
逃げ選手も走れるとは言え逃げ切るのはなかなか難しい。