
・レース名:取手競輪開設70周年記念G3水戸黄門賞
・開催場:取手競輪場
・開催期間:2020年 6月27日(土)~6月30日(火)
・優勝賞金:360万円
基本的にラインで圧倒するレースが多くそこまでの高配当を望めるわけではないが、別線選手が入り込むと万車になる。
取手競輪はラインで多く投票が行われるから、的中してもトリガミになりやすい。
実力拮抗してそうなレースなら万車が狙える競輪場だ。
選手を見て投票するのがセオリーだと思う!競輪予想で稼ぐなら注目のレース!
目次
取手競輪 水戸黄門賞(G3)の昨年の傾向
タイトルをつけるとすれば中四国勢の逆襲。そんな展開の決勝になった。
初日特選では岩津裕介・松浦悠士・渡部哲男・小倉竜二の4車でラインを形成し望んだ中四国勢だったが、単騎の吉田拓矢と別線の和田健太郎の捲りを許し、入着は岩津裕介のみとなってしまった。
同じメンバーでラインを組んだ中四国勢は決勝で存在感を見せた。初手は追い上げた和田健太郎が村上博幸と野口裕史の番手を争う。川崎健次と大坪功一も競り合い4車の位置争いは混戦に。
その展開を後ろで見守っていた中四国勢はここぞとばかりに孤立した野口裕史を目標に前進。
4車全員で上位を占める結果となった。着順はラインの順番通り松浦悠士・岩津裕介・小倉竜二・渡部哲男となった。今年もライン同士の争いに注目だ。
あそこまで内部で争われたら勝てるものも勝てないだろうに。
◆取手競輪(G3)水戸黄門賞で活躍する選手
水戸黄門賞も地区内あっせんの為、北日本・関東・南関東の3地区選手で争うことになる。
S級S班の選手はちょうど3地区一人ずついることになる。
北日本はS級S班の佐藤慎太郎を筆頭に
S級1班は高橋陽介、佐藤和也、鹿内翔、新山響平、菅田壱道、山崎芳仁、渡邊一成などが出場する。
関東地区は平原康多を筆頭に
S級1班は武田豊樹、芦澤辰弘、吉澤純平、吉田拓矢、長島大介、宿口陽一、鈴木竜士などが出場する。
南関東は郡司浩平を筆頭に
中村浩士、山賀雅仁、根田空史、内藤秀久、松阪洋平、岡村潤、簗田一輝などが出場する。
S級2からは棟方次郎、坂本周揮、嵯峨昇喜郎、庄司信弘、朝倉智仁、神山雄一郎、坂井洋、片折亮太、加賀山淳、菊地竣太朗、内山雅貴などが出場する。
若手から過去S班選手といった東日本のオールスターのようなメンバーとなっている。
水戸黄門賞競輪のイチオシ選手
◆取手競輪(G3)水戸黄門賞競輪の注目選手

菅田壱道(34歳)S級1班
菅田壱道の今年は久留米G3国際自転車トラック競技支援競輪・川崎F1で優勝と好調か。インターハイ・国体を優勝して競輪界へやってきた若手時代は、ヤンググランプリ2008年9着・翌年は3着と期待の新人だった。
その後S級1班に長く在籍しておりG3を2度優勝するなど実力はトップクラスだ。しかし昨年は無冠に終わり不発だった。
今年は徐々に調子を上げていき、久留米G3決勝では後方の捲りに合わせて番手捲りをカマシ1着。
川崎F1決勝では前ライン3車を直線で捲り1着と得意の捲りは驚異になる。

郡司浩平(29歳)S級S班
郡司浩平は直近の武雄G3大楠賞争奪戦では初日・2日目は3番手から前ラインを叩き1着。準決勝ではラインを崩されるが単騎で捲り1着。決勝は松浦悠士を抜ききれなかったが2着と完全優勝まであと一歩だった。
優勝した玉野G3瀬戸の王子杯争奪戦決勝では後方から豪快にカマシ1着など捲りは好調だ。
今年から初のS班に所属しているが立川G3鳳凰賞典レース・福井G2ウィナーズカップ以外は安定して決勝に乗っているため強さは健在だ。
今年もKEIRINグランプリの出場権を得るためにもG3では必ず決勝には乗りたいところ。
記念競輪は意地でも勝ち切っておきたいだろう!

平原康多(37歳)S級S班
平原康多は福井G2ウィナーズカップでは落車しコンディションは不明だがそれまでの成績をみれば優勝候補に上がってもおかしくない。
読売新聞社杯では中団捲りを仕掛けるが頭の清水裕友に惜しくも届かず2着。奈良G3春日賞争覇戦でも打鐘から頭を張り続けていたが、ゴール直前で番手の松谷秀幸に差されて2着と勝ちきれないレースが続くことも。
続く松山G3金亀杯争覇戦では残り一周から頭を張り続けることができ1着と相変わらずの強さを見せつけた。
今大会でも彼の動きでレースが変わるだろう。
◆取手競輪(G3)水戸黄門賞競輪の地元注目選手

山岸佳太(30歳)S級1班
山岸佳太は2018年7月からS級1班に在籍している30歳。これからが真価を問われる。卒業記念レース2位・ヤンググランプリ4着と茨城期待の新人だった。
昨年はG3を2度優勝するなど着実にレベルアップできている。今年は伊藤F1・広島F1で優勝すると悪くはない成績だ。
伊東F1決勝では前を走っている3車ラインを捲りきり1着。直近の広島F1では大外から前団を捲れるほど体は切れているため、今大会でも調子は悪くないはずだ。
ホームバンクでのG3のため気合十分で挑むだろう。

吉澤純平(35歳)S級1班
S級1班に安定してきた茨城のベテラン吉澤純平は地元での優勝をできるか。
競輪学校4位・卒業記念レース4位・2013年のルーキーチャンピオン優勝と期待される新人であった若手時代。その後G3で2度優勝するなど結果を出ている。
しかし昨年は無冠で終わっているため不調だったと言える。久しぶりの優勝は今年の立川F1で師匠である武田豊樹とのワンツーフィニッシュだ。
直近の高知G3よさこい賞争覇戦では頭を張り続けるが絶好調の浅井康太にあっさり捲られ4着。その借りを返すためにも地元G3で一矢報いたい。
◆取手競輪(G3)水戸黄門賞の新人注目選手

朝倉智仁(20歳)S級2班
朝倉智仁は昨年7月にデビューしたばかりだが特昇を重ねて昨年12月からS級2班に所属している。
高校時代から自転車競技を始めており、JOCジュニアオリンピックやインターハイ全国大会で好成績を残している。
グレードレースは高知G3よさこい賞争奪戦でデビューしているが、二次予選で敗退しているため残念な結果に終わってしまったためリベンジに燃えているだろう。
今大会では準決勝進出を目指してほしい。
S級に昇格してからは決勝に乗るのがやっとというレースが多いが、F1初優勝に向けて今大会を成長するきっかけにしてほしい。
今大会を皮切りに成長してくれると嬉しいよな!
過去の優勝者と昨年優勝者のコメント
2014年/長塚智広
2015年/伊藤保文
2016年/渡邉一成
2017年/吉澤純平
2018年/山崎賢人
2019年/松浦悠士
◆前回大会優勝、松浦悠士のコメント
『レースは前受けで作っていこうと思ってました。
残り2周半までに前にいって、野口裕史さんにプレッシャーをかけました。
和田謙太郎さんと村上博幸さんの動きを見てから踏み出しました。仕掛けた後は村上博幸さんの余力が怖かったですね。
村上博幸さんを越えられた時にラインで決まったと思いました』
取手競輪場の情報
1着決まり手 逃げ:24% まくり:32% 差し:44%
2着決まり手 逃げ:16% まくり:18% 差し:30% マーク:36%
◆取手競輪場の特徴
1周400m。クセのないバンクでカントもきつくないので走りやすい競輪場として選手達には人気のバンクになっている。
特出した部分がないバンク、平均的なこともあって、選手の力勝負に持っていきやすく、ライン決着になるか、完全に選手の自力で差し切って高額配当になる。という結果が多く見受けられる。
そのため選手達自身もしっかりとレース展開を考えて動くため、ファンからすると予想外の動きをする選手もいたりするの見どころのあるレースになりやすい。