
・レース名:いわき平競輪第16回サマーナイトフェスティバル
・開催場:いわき平競輪場
・開催期間:2020年 7月10日(金)~7月12日(月)
・優勝賞金:1060万円
2005年に新設されたG2競走で、大会名にもある通り夏の夜に実施される特別競輪だ。
3日間開催で男子競輪は勿論ガールズケイリンフェスティバルも開催される。
ガールズケイリンはグレードレースが少ないので、ガールズ選手からは特別なレースになっている。
いわき平競輪でサマーナイトフェスティバルが開催されるのは7年ぶり2度目になる。
7年も経つと活動している選手層も変わってくるので、どうレースが動くかは予想するのが難しいかもしれない。だからこそ競輪予想で稼ぐなら注目のレース!
目次
いわき平競輪 サマーナイトフェスティバル(G2)の昨年の傾向
昨年は3日間を通じて多く万車券が出た印象だ。
一番跳ねたのは2日目の10R準決勝。前走で打鐘から青板まで引っ張り続けた太田竜馬は5着だったが、先行力の高さを見せつけた。
同県の小倉竜二を援護に再び先行勝負を仕掛ける。対抗は近畿勢の村上博幸・古性優作。逃げるであろう徳島勢をどのタイミングで仕掛けるかが村上博幸の命運を分ける。
初日8着に沈んだ浅井康太はベテラン金子貴志を迎えて再起を狙う。
内藤秀久・中村浩士・吉田拓矢の関東勢がどこまで粘れるかは未知数だ。しかしその関東勢がファンの予想を覆す展開となる。先行を取ったのは関東勢吉田拓矢。
古性優作が関東勢を捲ろうとするが、番手の内藤秀久が仕事をこなし吉田拓矢には届かず。
混戦になったところをうまく抜け出した小倉竜二が1着。2着は引っ張り続けた吉田拓矢。3着は自力を見せた村上博幸という結果に。今年は穴狙いを多く買うのもありかもしれない。
◆いわき平競輪(G2)サマーナイトフェスティバルで活躍する選手
S級S班は、佐藤慎太郎、新田祐大、平原康多、郡司浩平、脇本雄太、村上博幸、松浦悠士、清水裕友、中川誠一郎の9名が勢ぞろい。
北日本からは、新山響平、佐藤友和、大槻寛徳、菅田壱道、山崎芳仁、小松崎大地。
関東は、芹澤辰弘、吉澤純平、吉田拓矢、小林大介、小林泰正、森田優弥、鈴木竜士、諸橋愛。
南関東は、海老根恵太、和田健太郎、内藤秀久、松阪洋平、松谷秀幸、松井宏佑、岡村潤、渡邉雄太。
中部は、吉田敏洋、深谷知広、浅井康太、志賀俊夫、柴崎淳。
近畿からは、野原雅也、村上義弘、三谷竜生、稲毛健太、稲川翔。
中国からは、岩津裕介、川端朋之、取鳥雄吾、宮本隼輔。
四国の選手は、阿竹智史、原田研太朗、小川慎太郎、太田竜馬、渡部哲男、佐々木豪、松本貴治。
九州は、坂本健太郎、園田匠、坂本亮馬、山田英明、松川高大。
S級2班からは庄子信弘、高橋晋也、坂井洋、寺崎浩平。
サマーナイトフェスティバル競輪のイチオシ選手
◆いわき平競輪(G2)サマーナイトフェスティバル競輪の注目選手

松浦悠士(29歳)S級S班
松浦悠士は宇都宮G3ワンダーランドカップでは惜しくも3着に終わってしまったが、続く全プロ記念では初日は小松崎大地が後方から出ていくのに合わせて松浦悠士も発進。
前団がもつれているところを見逃さず一気にまくり1着。2日目は打鐘で頭を張った清水裕友の番手で構える。青板で清水裕友を叩いての1着と文句なしの結果を出している。
今年の松浦悠士は強い。全レース決勝に乗っているため今レースでも優勝候補に挙がることは間違いない。

浅井康太(35歳)S級1班
浅井康太は宇都宮G3ワンダーランドカップでは3着・3着・2着・1着と危ない場面がありながらも勝利。
決勝では野原雅也の番手で構えて先行体制へ。そのまま特に後方からの押し上げもなく捲り1着と快勝。
しかし続く全プロ記念では初日2着と入着を果たしたものの、かかり悪く6着に沈んでいる。しかし出来の良いレースの方が多く今年は勝てているため再度期待したい。
大舞台になればなるほど経験がモノを言う舞台となるため浅井康太は侮れない。S班に返り咲くためにもここは弾みをつけておきたい。

佐々木豪(24歳)S級1班
佐々木豪は一時期は調子が良く勝てていたためまた調子を取り戻せるか注目したい。
昨年からS級1班で戦い続けている24歳はまだまだ発展途上だ。かかり良く飛び出せているときは他選手を圧倒する捲りで勝利をもぎ取れる。
しかし全プロ記念では7着続きと沈んでおり調子が良いとは言えない。未だグレードレースでの優勝経験がないためまだまだトップレーサーとの差はあるということか。
しかしいつか飛躍する時が来ると信じて今レースも成長の糧にしてほしい。
◆いわき平競輪(G2)サマーナイトフェスティバル競輪の地元注目選手

佐藤慎太郎(43歳)S級S班
いわき平競輪と言えば佐藤慎太郎だろう。デビュー戦がいわき平競輪で初優勝もいわき平競輪だ。S級初優勝も1999年10月4日いわき平。
これほど地元バンクに愛されている選手がいるだろうか。直近のいわき平G3では同ライン山崎芳仁を番手から差し切れず惜しくも2着に終わっている。
その悔しさを今大会で晴らせるか期待だ。グランプリ優勝後、無冠で終わっている王者は地元で待望の今年初優勝を挙げられるか注目だ。

新田祐大(34歳)S級S班
トラック競技において常に世界を相手に戦ってきた男にも終着点が見える。新田祐大は東京オリンピックでトラック競技の引退を宣言した。
そんな彼が得意としているバンクがいわき平競輪。日本を代表するレーサーは地元開催に大きな想いを持っているに違いない。
ナショナルチームでの活動をメインに行っているため競輪でお目にかかれるのは年に数回程度。
しかしその数回で必ずファンの心を鷲掴みにしてくれる。そんな選手はなかなかいない。今大会でもファンの期待に応えられるか見ものだ。
◆いわき平競輪(G2)サマーナイトフェスティバルの新人注目選手

寺崎浩平】(26歳)S級2班
寺崎浩平は特昇を重ねて2020年3月26日からS級2班に所属している。
アマチュア時代から多くの大会で活躍してきた天才は競輪で更なる進化を遂げている。競輪学校はゴールデンキャップ賞を受賞しながら早期卒業。
デビューから9場所連続優勝を果たしているまさに神童。1日でも早いグレードレースでの活躍が期待される現在大注目の選手だ。
持ち味は圧巻スピードでの捲り。名古屋F1では前団と大きく車間が空いているにも関わらず気づけば1着と驚異のスピードを見せつけた。今レースが初のグレードレースのためどこまで通用するか注目だ。
過去の優勝者と昨年優勝者のコメント
2014年/深谷知広
2015年/近藤龍徳
2016年/浅井康太
2017年/新田祐大
2018年/渡邉一成
2019年/村上博幸
◆前回大会優勝、村上博幸のコメント
『渡邉雄太君に好きに走ってと言っていた。
初手は後ろであとはレースの流れで、誰も来なければ先行と。
吉田君を簡単に駆けさせたくないなってのがあって、他のラインも積極的でしたね。
それが勝因だと。渡邉君が攻めてくれたし、絶好の展開だったので久しぶりに4コーナーから緊張しました』
いわき平競輪場の情報
1着決まり手 逃げ:20% まくり:33% 差し:47%
2着決まり手 逃げ:18% まくり:16% 差し:27% マーク:39%
◆いわき平競輪場の特徴
1周400m。日本で唯一バンクが建造物の上に設置されており、空中バンクと呼ばれている。
追い込み選手が基本的には有利。
秋冬と春夏で風の有無があり、冬は風が強く影響があるが、春にかけては風は弱まる傾向。
バックを踏むと差されやすいので、あえて遅めに捲る選手もいる。
自力で抜けきることも出来るので、クセが強いバンクではない。