
・レース名:福井競輪場開設70周年記念G3不死鳥杯
・開催場:福井競輪場
・開催期間:2020年 7月23日(木)~7月26日(日)
・優勝賞金:317万円
福井競輪開設記念レースだ。
前回の弥彦競輪記念も有観客開催で今回も有観客開催になっている。
また、まだ7月中なので地区内あっせんになっているので出場する選手は近畿地区と中部地区の選手なる。
バンクの性質上、選手の実力勝負ができるからラインより人気選手で買われることもあって1番人気でもそれなりに配当がつく傾向がある。
競輪予想で的中を目指すなら注目のレース!
目次
福井競輪場 不死鳥杯(G3)の前回大会の傾向
脇本雄太の圧巻の逃げ切りには感服した。
脇本雄太は、初日では頭の桐山敬太郎を打鐘で叩くとそのまま圧倒的スピードで1人旅。
2日目は岡村潤と激しく競り合い後方へ置かれてしまい8着に沈んでいた。しかし3日目では打鐘で頭の山崎芳人を叩くと、そのまま逃げ切り1着と盛り返しているため本命で問題はない。
1番のライバルは番手の中川誠一郎だろう。ナショナルチームで活躍していた過去もありお互い分かり合えている部分も多い。だからこそお互い負けられないレースになるはず。
S班の武田豊樹・桑原大志が強力ラインに対抗できるかは注目だ。
レースはお互い牽制試合ながらの初手となった。最初に仕掛けたのは山崎芳仁だったが後方から脇本雄太が叩き先行体制へ。
脇本雄太・中川誠一郎ラインが抜けてしまい早々に一騎討ちへ。
脇本雄太がそのまま逃げ切り1着。中川誠一郎が次いで2着。3着は山崎芳仁となった。
良く言えば脇本雄太・中川誠一郎の圧勝だが、悪く言えば面白みがないレースとなってしまった。
◆福井競輪場(G3)不死鳥杯で活躍する選手
近畿地区の絶対的エースで日本代表の脇本雄太が出場する。
中部地区の選手はS級1班から水谷良和、笠松信幸、高橋和也、山口富生、柴崎淳、坂口晃輔、伊藤裕貴。
近畿地区のS級1班選手は、渡邊十夢、鷲田佳史、野原雅也、村上義弘、藤木裕、高久保雄介、三谷将太、東口善朋、椎木尾拓哉、稲毛健太、稲川翔、伊藤信、松岡健介。
S級2班の注目選手は、寺崎浩平、福永大智、中釜章成、中井俊亮、川口聖二、林巨人、小林信晴が注目選手だ。
不死鳥杯競輪のイチオシ選手
◆福井競輪場(G3)不死鳥杯競輪の注目選手

柴崎淳(33歳)S級1班
柴崎淳は2009年からS班1班で戦い続けている実力者。高校から自転車競技を始めており、全国大会で1位や世界選手権で2位などポテンシャルの高さは折り紙付き。
競輪学校へは特別選抜入学をしており競争訓練では7位の好成績。卒業記念レースでも1着・1着・2着と好調だったが落車棄権をしてしまったので残念だ。
ヤンググランプリにも出場いるが2008年には5着・2009年には4着と入着はできずと大一番に弱いのかもしれない。
しかしG3では4度優勝経験があったり、G1にも多く出走しているため場数を多く踏んでいる。6月の四日市F1で優勝しているため調子は悪く無いはず。
今年初のグレードレース優勝に向けて気合十分で臨むはずだ。

稲毛健太(31歳)S級1班
2014年からS級1班で戦っているが未だグレードレース優勝がない稲毛健太。
しかし2020年はF1で安定して決勝に乗っているためグレードレースでの結果を残したいところだろう。小松島F1では初日は5着に沈んだものの、2日目は正攻法の菊池圭尚を誘導員退避とともに叩くとそのまま逃げ切り体制へ。
しかし第2コーナー付近で渡邉雄太に叩かれて3番手へ。そのまま抜き返せず3着とギリギリ決勝へ。
決勝ではバックストレッチで前団を豪快にまくるとそのまま1着。

東口善朋(40歳)S級1班
東口善朋は2010年から継続してS級1班に所属しておりグレードレースにも数多く出走している。
競輪学校を5位の好成績で卒業しており当時から期待されていたことだろう。しかし昨年は未優勝に終わってしまい不発の年を送ってしまった。
今年は優勝を期待したい。福井競輪場はS級の試合で初優勝を飾った場所のため、走りやすさはあるはずだ。
高松宮記念杯では初日1着・2日目2着・3日目3着と惜しくも決勝進出を逃してしまったが、まだまだ衰えてはいないはずだ。
◆福井競輪場(G3)不死鳥杯競輪の地元注目選手

脇本雄太(31歳)S級S班
福井競輪といえばこの男脇本雄太。デビュー戦初勝利や初優勝を福井競輪場で達成しているため、福井競輪場が脇本雄太を育てたといっても過言ではない。
前回の優勝者でもあるため連覇を狙うのは当然だろう。今回優勝できれば3連覇になる。
直近の高松宮記念杯では初日、第2コーナー付近で中団から踏んで行き松浦悠士を越えていく。大外から中川誠一郎の強襲もあったが1着。2日目は打鐘周回第3コーナー付近で頭に出ると逃げ切り体制へ。そのまま他車を寄せ付けず独走。
3日目はホームストレッチで頭を叩くと別線を圧倒しラインで上位を独占した。もちろん脇本雄太が1着。
最終日は打鐘で新田祐大を叩き先行勝負へ。佐藤慎太郎・松浦悠士・和田健太郎が目前まで詰めてくるが垂れずに1着で。今大会も優勝候補だ。

野原雅也(26歳)S級1班
野原雅也は2018年からS班1班に安定してきておりこれからの活躍が楽しみな26歳。
高校時代には自転車競技での国体やインターハイで優勝。競輪学校時代にも競争訓練では9位の好成績。
2014年・2015年とヤンググランプリに出場しており9着・3着と2年目には入着も果たしている。
地元の福井競輪場ではデビュー戦初勝利と初優勝を遂げているため相性を良いはずだ。未だグレードレースでの優勝が無いためそろそろ地元で初優勝を飾りたいところだろう。
◆福井競輪場(G3)不死鳥杯の新人注目選手

中釜章成(23歳)S級2班
今年からS級で戦っているが未だ勝ち星を上げることができていない中釜章成。競輪学校時代の競争訓練では1着2回・2着4回・3着4回で57位と入着することすら難しい選手だった。
卒業記念レースでも8着・9着・3着・8着と1度入着をしているが多くのレースで下位に沈んでいる。
しかしデビューしてから勝ちを重ねて2018年にはA級2班に特昇も。
しかし直近成績を見ると調子は最悪だ。12回出走しているうち全て着外と残念な結果になっている。早くS級で勝ちを収めてきっかけを作りたいところ。
過去の優勝者と昨年優勝者のコメント
2012年/武田豊喜
2014年/脇本雄太
2015年/脇本雄太
2016年/浅井康太
2017年/脇本雄太
2018年/脇本雄太
◆前回大会優勝、脇本雄太のコメント
『近畿地区は(自分が)1人だけだったので、心配はありました。
(断然の一番人気に推されており)自分にかかる期待も大きすぎましたね。
それでも、自分のスタイルは崩さずに、しっかり勝負しようと思っていました。
(山崎を追って仕掛けたのは)勝ちに行く以前の問題。いつも、あそこは勝負するところなので。(出切ってから後ろの状況は)見えていないです。
山崎芳仁さんは必死に踏んでいたし、3番手に飛び付いているかもしれないので。
プレッシャーはデカかったけど、その中で結果を出せば次につながる。とりあえずは、ひと安心です』
福井競輪場の情報
1着決まり手 逃げ:22% まくり:38% 差し:40%
2着決まり手 逃げ:16% まくり:18% 差し:29% マーク:37%
◆福井競輪場の特徴
1周400m。
クセのないバンクで逃げ・捲り・差しがバランスよく決まる。
日本競輪学校をモデルに設計されているので、クセがなく選手の実力をしっかりと発揮できるバンク。
しかし、直線が多少短いこともあって先行逃げ切ることも出来る。
先行タイプの選手がやや有利と言われている。