
・レース名:富山競輪場開設69周年記念G3瑞峰立山賞争奪戦
・開催場:富山競輪場
・開催期間:2020年 7月30日(木)~8月2日(日)
・優勝賞金:317万円
富山競輪開設記念レースだ。
333バンクの富山競輪はスピード展開が多い。
また、攻守もタイミングがずれれば何度も入れ替わり選手たちの感覚を狂わすこともあるようだ。
そのため333バンクの競輪予想は難しいと思う人もいるが的中できる情報を持っていれば稼げる注目のレースでもある!
目次
富山競輪場 瑞峰立山賞争奪戦(G3)の前回大会の傾向
決勝の3連単オッズが100倍を超える荒れたレースになった。
本命は準決勝で1着を取った松浦悠士か。初日は6着に沈んだが、2日目は伏見俊昭・朝倉佳弘との2着争いを制した。
3日目は田中晴基の牽制を受けるがものともせず頭へ。そのまま堂々の1着と徐々に調子を上げていた。
番手にベテラン小倉竜二を迎え後ろを気にせず仕掛けられることだろう。S班の浅井康太や捲り鋭い渡邉一成は、かかり良く飛び出せれば1発が十分ある。
武田豊樹・吉澤純平・杉森輝大の茨城勢も結託して別線に対抗したい。誘導員退避とともに正攻法で挑んでいる田中晴基を松浦悠士が叩き、レースペースはあがる。
さらにその外から吉澤純平が踏んで行き茨城勢が先行へ。
しかし松浦悠士が武田豊樹を牽制し茨城勢は分裂。残り一周で渡邉一成が仕掛けると合わせて松浦悠士も発進。第3コーナーで前を走っていた茨城勢を叩き返し頭へ。
そのまま松浦悠士の1着。2着は番手の小倉竜二。3着は単騎で上がってきた田中晴基となった。
◆富山競輪場(G3)瑞峰立山賞争奪戦で活躍する選手
中部地区と近畿地区の選手のみ出場する。
S級S班は近畿の村上博幸のみ出場。
中部地区の選手でS級1班からは水谷良和、金子貴志、山内卓也、吉田敏洋、高橋和也、岡本総、志智俊夫、吉村和之、不破将登、竹内雄作、浅井康太、北野武史。
近畿地区からは、稲垣裕之、中井太祐、三谷竜生、椎木尾拓哉、村松友和、南修二、神田紘輔、松岡健介。
S級2班で注目の選手は、林巨人、山口泰生、川口公太朗、山田諒、谷口遼平、伊藤稔真、元砂勇雪、酒井拳蔵、中釜章成、福永大智。
瑞峰立山賞争奪戦競輪のイチオシ選手
◆富山競輪場(G3)瑞峰立山賞争奪戦競輪の注目選手

村上博幸(41歳)S級S班
高松宮記念杯では初日、脇本雄太・三谷竜生に次いでの近畿勢3番手で様子を窺う。
残り一周付近で、浅井康太と三谷竜生が脇本雄太の番手争いに。三谷竜生が後退したため村上博幸は浅井康太の後ろに。脇本雄太が第2コーナーで外から仕掛けるが村上博幸は外に回れず混戦へ。そのまま前に出れず6着に沈んだ。
2日目は近畿勢4車の3番手で勝負。誘導退避で別線を叩き近畿勢が先行体制へ。打鐘でナショナルチーム深谷知広が縦に踏んでいくが4車の壁は厚く越せない。阿竹智史も捲りを仕掛けてくるがやはり壁は厚い。
前を走る稲垣裕之と野原雅也の間をスルスルと抜け出し1着と調子を上げてきたかに思えたが、3日目は8着に沈み準決勝で敗退。2020年は未だに優勝がないためS班の意地を見せたい。

三谷竜生(32歳)S級1班
2018年の競輪王者の影は潜めてしまっている。
昨年はG3で2度優勝できているが、今年はまだ奈良F1で優勝したのみと満足できる結果ではないだろう。実力や経験は日本屈指のためどこかもったいない気がする。
半年程前から常に初日特選や決勝に名を連ねているだけに、結果を期待してしまう。しかし奈良F1優勝以降決勝に乗ることができていないため不調なのかもしれない。
しかし思い出すのはかかり良く飛び出した時の圧倒的なスピードである。復調の兆しのなるようなレースにしてほしいと思う。

南修二(38歳)S級1班
2008年からS級1班で戦い続けている実力者は2度目のG3制覇なるか。
G1レースにも多く出場し経験豊富だが結果が出ていないことは本人にとって歯痒い気持ちになるだろう。昨年は未優勝に終わっているため不調の年だった。
しかし今年は小田原F1で3着・久留米G3で2着・福井F1で1着・川崎F1で3着と一時期は好調だ。
全プロ記念でも1着・2着で終えることができたため自信に繋がったはず。高松宮記念杯でも準決勝まで進むなど悪くはない。その調子を落とさずに今レースでも良い結果を期待したい。
◆富山競輪場(G3)瑞峰立山賞争奪戦競輪の地元注目選手

宮越孝治(41歳)S級2班
S級とA級を行き来している選手だが、ホームバンクでは力を見せてくれることだろう。
競輪学校時代は在校6位と上位の成績を残していた。デビュー戦では全て1着で勝利するなどスタートダッシュにも成功。1999年のルーキーチャンピオンでも優勝を飾り一躍時の人となっていた。
しかしその後グレードレースで結果を残すことができず、現在に至っているため超早熟選手だったのかもしれない。しかし富山競輪場ではS級初勝利を挙げているため、今レースでは勝利に貪欲になはずだ。

竹澤浩司(39歳)S級2班
A級とS級を行き来している選手だが、ホームバンクである富山競輪場を得意な競輪場に記載してあるので今レースは期待できる。
高校から自転車競技を始めておりインターハイや国体に出場経験がある選手で、競輪学校でも在校6位の好成績を残しており、有望な若手であった。
富山競輪場には思い入れが深いはずで、A級・S級の初勝利戦とA級の初優勝を挙げている。
G2以上のレース経験がなく、G3でも未優勝だがここで一矢報いたい気持ちは誰にもまけないだろう。
◆富山競輪場(G3)瑞峰立山賞争奪戦の新人注目選手

山田諒(21歳)S級2班
約1年前からS級で戦っている若手選手。
自転車競技は中学から始めており高校選抜・インターハイ・国体など主要大会で多く1位を獲得している実力者だ。競輪学校の競争訓練では38位の成績で、卒業記念レースでも目立った活躍はできず競輪ではまだ才能を活かしきれていなかった。
選手になってからはメキメキと力をつけているため、成長株であることは間違いない。
富山競輪ではS級の試合で初勝利を挙げた場所なので、相性は良いはず。グレードレースでの出走数はまだ少ないが思い切った走りを見せて欲しい。
過去の優勝者と昨年優勝者のコメント
2013年/長塚智広
2014年/金子貴志
2015年/南修二
2017年/牛山貴広
2018年/浅井康太
2019年/松浦悠士
◆前回大会優勝、松浦悠士のコメント
『田中晴基さんが切ってそれを叩いて誰もこなければ、駆けようと思っていた。
吉澤純平さんがきて番手に飛び付こうと思ったけど、踏み遅れてしまって小倉竜二さんの助けもあって3番手の位置になった。
(最終ホームで)渡邉一成さんがきたのが見えたので、杉森輝大さんが出ていくのをアテにせずに踏み込もうと。(先まくりの杉森輝大さんを)乗り越えられて良かった。
人気になっているのを見て大丈夫かなと思ったが、応えられて良かった。しっかりとレースができて、勝てて内容も良くて小倉竜二さんとワンツーが決まって最高に嬉しい』
富山競輪場の情報
1着決まり手 逃げ:25% まくり:37% 差し:38%
2着決まり手 逃げ:20% まくり:16% 差し:20% マーク:44%
◆富山競輪場の特徴
1周333m。
333バンクにしてはカントがキツイので先行タイプが有利だが、捲り選手にも有利。
センター部の走路が狭くなっており、接触事故で落車も相次ぐことがあり、そのせいで補充が間に合わず車数が減った情愛でレースが開催されれることもある。
自転車競技のバンクにも近いつくりになっているので世界選手権に出場する選手の合宿地になっていたりもする。