
・レース名:第4回ウィナーズカップ
・開催場:福井競輪場
・開催期間:2020年 3月26日(木)~3月29日(日)
・優勝賞金:2,130万円
ウィナーズカップは2016年に開設された新規のG2格付けのレースだ。
開催は2017年からで、今回は第4回となっている!
ウィナーズカップは他のG1・G2と違って出場選手にS級S班から出場するのは当たり前だが、1着回数の上位者が中心に選抜されているから多くの選手がこのウィナーズカップに出場するチャンスがある。
常勝S級S班は元よりS班入りを目指す1班2班の旬の選手が選出されやすいのがウィナーズカップの特徴だ。
競輪予想をするうえで今後の勝敗を左右するレースと言っても過言ではない!
目次
福井競輪 ウィナーズカップ(G1)の昨年の傾向
8番手から圧巻の捲りを魅せた脇本雄太が優勝を決めた。
「4日間で一番展開が向きました。自信はあるが、レースは何が起こるかわからない。巧くいって良かった。」と得意な展開で勝ちとったことシーズンだった。
脇本雄太の捲りに離れずついていった浅井康太は「バックでは抜きにいくつもりだったけど、1コーナーから行ってあのまくりは無理っすね。」と脇本雄太の捲りを称賛の声を挙げている。
3着の郡司浩平も「現時点で脇本雄太の力が抜けている。南関もだけど、他地区も、みんなで倒す気持ちでやらないと、力の差が埋まらない」とラインで抑えにいかないと止められないほどの選手となっている。
他の選手からも一目置かれた脇本は今年は出場しないがレベルの高いレースになることを期待する。
◆福井競輪(G2)ウィナーズカップで活躍する選手
ウィナーズカップはG2だが、他のG1とG2とでは出場選手層は違う。
S級S班からは、佐藤慎太郎、平原康多、郡司浩平、村上博幸、松浦悠士、中川誠一郎、清水裕友の計7人が出場する。
地元福井勢は野原雅也だ。脇本雄太に期待したいところだが今回は出場しない。
近畿勢の池田グループのラインは強力かもしれない。池田グループ内で特に期待されるのは南潤だ!1月にガールズケイリンの小林彩乃と結婚した近畿のホープ。
他にも椎木尾拓哉や稲毛健太、石塚輪太郎と池田グループが固まっている!
ルーキーは、S1の松井宏佑や藤根俊貴だな。S2だったら植原琢也や高橋晋也が注目のルーキーだぞ!
ウィナーズカップのイチオシ選手
◆福井競輪(G2)ウィナーズカップの注目選手

松浦悠士選手(29歳)S級S班
松浦選手はKEIRINグランプリ7着と悔しい結果だった。その悔しさを晴らすかのように和歌山G3和歌山グランプリ・高松G3玉藻杯争覇戦では優勝を飾っている。
迎えた福井G1の決勝では後ろに競輪祭で優勝に導いてくれた清水裕友とラインを組んだ。松浦悠士の仕掛けから清水裕友を優勝に導くことができたが、松浦悠士はゴール手前で落車をしてしまった。
しかし松浦悠士は、立ち上がり最乗してゴールするという男らしさを見せてくれた。
ウィナーズカップでは豪快な走りでいい結果を期待したい。

平原康多(37歳)S級S班(87期)
平原康多はG1通算優勝が7回とダントツで抜けている。読売新聞社杯全日本選抜競輪では、2度の優勝を経験している。
福井で行われた今年は特選予選で巧みな捲りから1着と好スタートを切るがスタールビー賞では松浦悠士との張りすぎで終わってみれば9着。準決勝では同ラインで前を走っていた吉澤純平から自力に切り替え2着。
迎えた決勝では2着で「感じは悪くなかったしチャンスはあったと思うんですけどね。これが今の実力です」と真摯に結果を受け止めている。
この悔しい気持ちを糧にウィナーズカップではオールラウンダーを武器にいい結果を期待したい。

清水裕友(29歳)S級S班
福井G1は清水裕友の大会だった。特選予選で浅井康太のけん制を振り切り1着。
スタールビー賞では3着に終わってしまうが、続く準決勝では圧巻の捲りを見せつけ1着。決勝では松浦悠士の仕掛けに助けられ最後は自力の捲りで1着と上出来すぎる結果だ。
「余裕があれば松浦悠士さんとゴール前勝負ができたと思うし、練習で磨いていきたい」と優勝ながらさらなる飛躍を誓う。
清水裕友は105期生ながら25歳とまだまだ若く止まるところを知らない。ウィナーズカップではどのような走りを見せてくれるのか期待したい。
そのままウィナーズカップも優勝へ突っ切ってくれ!
◆福井競輪(G2)ウィナーズカップの地元注目選手

・野原雅也(26歳)S級1班
元ガールズの人気選手である小川美咲を妻にもつ今シーズン唯一の地元福井S級1班。高校時代から競輪を始め数々のタイトルを取っている。
近況成績は奈良F1では決勝4着。静岡F1では準決勝に乗るなどまずまず。
和歌山G3和歌山グランプリの予選では「組み立てとかレースの流れは考えていて、良い展開になりました。少し迷ったところもあったけど、上手く仕掛けられたと思う」とレース巧者へと成長している。
グレードレースの優勝はまだ無いので地元での優勝がみたい。
地元優勝にグレードレース初優勝とかなり盛り上がるな!
◆福井競輪(G1)ウィナーズカップの新人注目選手

・藤根俊貴(25歳)S級1班
期待の113期でアマチュア時代にもインターハイケイリンを優勝するなど好成績を残している。
G1の大舞台も経験しておりこれからの成長が楽しみな選手だ。しかしヤンググランプリでは6着と思うような結果がでなかった。
しかし今年に入ってのいわき平G3のブロックセブンでは得意の捲りから1着を決めた。
本人は「ただただ弱気なレースでした。仕掛ける所は何度かあったんですけど、ローラーに乗っていて進んでくれなかったので不安はありましたね。」と納得いってない様子。
初のグレードレース優勝なるか注目だ。
ウィナーズカップもそうだがこれからの走りも期待できるぞ!

・松井宏佑(27歳)S級1班
113期の中でも1番早くS級に上がった期待度が高い選手。
自転車トラック競技の国際大会であるモスクワGPでは輪界を代表する新田祐大・脇本雄太を抑えて優勝を決めている。
しかしヤンググランプリでは力出しきれず3着。
「見過ぎちゃいましたね。結果、行ってしまえばよかった。ダメですね…。調子は悪くなかっただけにもったいない。脚は余っていたけど、自分のレースに持ち込めなかった。」と悔しさを露わにしている。
昨年別府G3で優勝を飾った期待の星はG2の舞台で輝けるか。
その速さをウィナーズカップでも見せつけられるか期待したい!
過去の優勝者と昨年優勝者のコメント
2017年/郡司浩平
2018年/武田豊樹
2019年/脇本雄太
◆昨年優勝、脇本雄太のコメント
『4日間でこの決勝が一番自分の中で展開が向いたなって思ってます。
(優勝して)ホッとしたが8割ですね。それだけ自分自身も人気になっているっていうのをオッズを見てもわかりますし、それに応えないといけないという不安もありましたよ。
自信はありましたけど、今回うまくいってよかったなって思います。疲れはここで抜いてオリンピックに向けて体を仕上げていきたいと思っています。
しっかり今年もグランプリに出たいなっていう意識はあります。
G1はG1で数少ないレースの中でも頑張っていきたいと思っています。』
初代優勝の郡司浩平が返り咲くのか、前回大会2着だった浅井康多が雪辱を晴らすのか。楽しみだぞ!
福井競輪場の情報
1着決まり手 逃げ:23% まくり:32% 差し:45%
2着決まり手 逃げ:17% まくり:13% 差し:29% マーク:41%
◆福井競輪場の特徴
日本競輪学校をモデルに作られている400mバンク。
クセがなく「逃げ」・「差し」・「まくり」が均等に決まる
福井競輪場の夏場は、追い風となり先行選手が有利。
冬場は、向かい風なので先行選手が厳しくなる傾向。