
・レース名:向日町競輪場開設70周年記念G3平安賞
・開催場:向日町競輪場
・開催期間:2020年 9月3日(木)~9月6日(日)
・優勝賞金:317万円
平安賞は向日町競輪の開設記念レースだ。
昨年は万車券は結構出ていたから今回も荒れたレースになるかもしれないが、
まだまだ7車立てのレース仕様で、過去のレースデータではあまり参考にするのは難しいと言える。
的中予想をしたいなら、ラインとバンクの相性をよく考えて予想するといいだろう!
目次
向日町競輪場 平安賞(G3)の前回大会の傾向
昨年は唯一のS級S班で、地元選手村上義弘が決勝に乗らないという予想外の展開になった。
しかしS級1班の選手でも年末のKEIRINグランプリに出場した郡司浩平・松浦悠士・佐藤慎太郎と、実力者が多く出走した決勝であった。
その3名に注目すると本命は初日こそ4着だったが、2日目・3日目と1着続きで上がってきている松浦悠士か。対抗は郡司浩平。田中晴基とのコンビで優勝を狙う。
4車で挑む佐藤慎太郎は菅田壱道の番手から1発を狙いにいく。
レースは松浦悠士が残り2周で頭の菅田壱道を叩きに行こうとするが、菅田壱道は突っ張り松浦悠士は後退。
残り一周で再度上げていくが4番手の鈴木誠の牽制もあり、思うように進めない。
残り半周で再々度チャレンジするが佐藤慎太郎との競り合いになる。直線で伸びたのは佐藤慎太郎。このまま決着かと思えたが、その後ろから阿部力也が飛び出して1着。2着佐藤慎太郎。3着郡司浩平という結果に。
◆向日町競輪場(G3)平安賞で活躍する選手
S級S班選手は佐藤慎太郎、平原康多、村上博幸の3名が出場する。 ※村上博幸は病気欠場となった。
S級1班は北日本から、竹内智彦、大槻寛徳。
関東選手は、小林大介、森田優弥。
南関東からは、鈴木裕、桐山敬太郎。
中部の選手は、高橋和也、北野武史。
近畿勢は、村上義弘、畑段嵐士、三谷竜生、稲毛健太。
中国勢は、取鳥雄吾、池田良、室井健一。
九州選手は山田英明、松岡貴久。
他の注目選手と言えば
S級2班の皿屋豊、曽我圭佑、上野優太、才迫開、酒井拳蔵、元砂勇雪、寺崎浩平、近藤龍徳、大石剣士、佐藤博紀。
平安賞競輪のイチオシ選手
◆向日町競輪場(G3)平安賞競輪の注目選手

山田英明(37歳)S級1班
6月の佐世保F1で完全優勝を果たしてから調子は上向きであり、乗っている山田英明に注目したい。
サマーナイトフェスティバルでは準決勝止まりだったものの、続く広島F1・武雄F1では完全優勝を果たしており、文句のつけようがない。
直近のオールスター競輪でも初日・2日目3着で準決勝2着と圧倒的な強さを誇っていたわけではないが、決勝で6着に乗っているため今レースでも決勝に乗ることは有力か。
実力者たちがG1レースに比べると少ないため勝機は十分にある。

平原康多(38歳)S級S班
平原康多は直近の松戸G3燦燦ダイヤモンドカップでは残り半周からジワジワと上昇していくが、岩本俊介には届かず2着に終わっている。
そのため今レースに関しては、リベンジに燃える選手であることは間違いない。初日は6着に沈んでいるが、2日目・3日目と1着だっただけに悔しい結果に。
今年のグレードレースでの成績には必ずと言ってもいいほど決勝に乗っているため、今レースでも優勝候補になるだろう。
2013年から継続してS級S班に所属しているスター選手であるため、今レースでの期待値も高い。

鳥取雄吾(25歳)S級1班
2015年のデビューから特昇を重ねて、2017年からS級1班で戦っている若手選手の取鳥雄吾に注目。
競輪学校や卒業記念レースではそこまで目立つ選手ではなかったが、選手になってから着実に力をつけている。
ヤンググランプリや多くのグレードレースに出走経験もあるため、まだまだ成長できている選手だろう。
しかしいまだグレードレースでの優勝がないため、そろそろ優勝に欲を出して行ってほしい。
最近の成績をみてもF1では結果を出せてはいるが、オールスター競輪やサマーナイトフェスティバルでは勝ちにかすりもしなかった。ここで爪痕を残してほしい選手だ。
◆向日町競輪場(G3)平安賞競輪の地元注目選手

村上博幸(41歳)S級S班
向日町競輪場を得意な競輪場と豪語しているため、今レースでの優勝は期待できる。
2007年の共同通信杯での優勝経験があるため、本人にとって向日町競輪場は力を十分に発揮できる場所でもあるだろう。
2010年にKEIRINグランプリを制した元王者は昨年のグランプリも久しぶりに出走したが、9着に終わっているため悔しい結果になっている。
そのリベンジを今年もしてほしいと願うが、今年に入ってから結果が出ていない。地元戦で利を生かし優勝を狙う。

村上義弘(46歳)S級1班
村上兄弟揃ってのワンツーが見たい。弟の村上博幸との相性が良いのは言わずもがな。
向日町競輪場で育った競輪界No. 1ブラザーズには、まだまだ健在なところを見せてほしい。村上義弘はS級の初優勝や2003年ふるさとダービーを向日町競輪場で経験しているため、向日町競輪場での強さはある。
今年の成績をみても3月の向日町F1で優勝しているため、今レースにも期待がかかってしまう。
グレードレースでの優勝からは遠ざかっているため、今レースで地元での踏ん張りを見せてほしい。
◆向日町競輪場(G3)平安賞の新人注目選手

寺崎浩平(26歳)S級2班
デビューしてから初の夏を乗り越えどのように成長したか見ものだ。サマーナイトフェスティバルでは爪痕を残すことができなかったが、福井G3不死鳥杯・オールスター競輪では準決勝に乗ることができている。
グレードレースを立て続けに出走し得られるものは大きかったはず。その後の福井F1では7着に終わってしまったが、相変わらずの速さで初日・2日目は1着のため気にすることはないだろう。
そうなると大型ルーキーに求められるのはグレードレースでの優勝のみ。どのような結果を残してくれるか楽しみだ。
過去の優勝者と昨年優勝者のコメント
2014年/村上義弘
2015年/新田祐大
2016年/稲垣裕之
2017年/小倉竜二
2018年/藤木裕
2019年/阿部力也
◆前回大会優勝、阿部力也のコメント
『みんなのおかげ。俺だけ何もしていないような。
実感はまだあまりないし、俺で良いのかなって気持ちの方が強い。
体の状態も脚的にも展開がくれば、1着とれる勝負ができる状態ではあった。
これがまぐれだと言われないようにしっかりと練習してもっと力を付けて期待に応えられる選手にならないと』
向日町競輪場の情報
1着決まり手 逃げ:18% まくり:38% 差し:44%
2着決まり手 逃げ:16% まくり:16% 差し:28% マーク:40%
◆向日町競輪場の特徴
1周400m。
すり鉢状のバンクになっているので、先行選手や捲り選手がやや有利で3番手選手は不利になる。
直線はやや短くなっている。
捲りを決めに行くなら早めに捲らないと3コーナーで外に膨らみやすいので不発になることが多い。
向かい風になりやすいので先行選手はかなりきついとされる。