
・レース名:岐阜競輪場開設71周年記念G3長良川鵜飼カップ
・開催場:岐阜競輪場
・開催期間:2020年 9月10日(木)~9月13日(日)
・優勝賞金:317万円
長良川鵜飼カップは岐阜競輪の開設記念レースだ。
昨年は万車券も多く逃げ・捲り・差しでラインでの順当な決着にはならずに混戦なレースが多かった。
今年は7車でのレースで昨年ほど混戦にならない可能性が高い。
だが的中予想をするには、選手たちのラインと実力差を考慮しておくと比較的当てには行けるんじゃないだろうか?
目次
岐阜競輪場 長良川鵜飼カップ(G3)の前回大会の傾向
S班の武田豊樹が決勝に残らなかったことは意外だったが、そのほかのメンバーは順当と言える。
唯一S級2班の佐々木雄一にはどこまでできるか期待。本命はもちろん浅井康太。脚の調子も良さそうで、得意の捲り炸裂か。
初日1着の金子貴志にも期待できる。
レースは打鐘から太田竜馬が縦に踏んで行きレーススピードは上昇。頭を張っていた小松崎大地がついていく。番手にいた佐々木雄一は南修二に場所を取られて後退。
残り半周から浅井康太がスパートをかけて捲っていくが、小松崎大地の牽制で前に出れず。
その隙に太田竜馬が逃げ切ることに成功し1着。2着は番手を守り抜いた桑原大志。3着は外から伸びてきた志智俊夫となった。
◆岐阜競輪場(G3)長良川鵜飼カップで活躍する選手
S級S班は郡司浩平と松浦悠士の2名が出場する。中川誠一郎と清水裕友が出場予定だったが、中川誠一郎は家事都合により欠場。清水裕友は病欠となった。
北日本からは、和田圭、渡邉一成、渡部幸訓。
関東は、黒沢征治、鈴木竜士。
南関東からは、和田健太郎。
中部の選手は、志智俊夫、不破将登、竹内雄作、浅井康太。
近畿からは、野原雅也、松村友和、稲川翔。
中国選手は、西岡拓朗。
四国からは、堤洋、阿竹智史。
九州の選手は、林慶次郎、荒井崇博。
S級1班の選手は少なくS級2班の選手が多く出場する。
S級2班で注目の選手は、小原丈一郎、尾形鉄馬、川口公太朗、上田尭也、國村洋、今岡徹二、中井俊亮、三谷政史、鷲田幸司、山田諒。
長良川鵜飼カップ競輪のイチオシ選手
◆岐阜競輪場(G3)長良川鵜飼カップ競輪の注目選手

郡司浩平(29歳)S級S班
最近の成績をみて勝率が高い郡司浩平に期待。今年出走したグレードレースではほぼ確実に決勝に乗っているため、S班らしいさすがの強さを常にみせている。
それだけに優勝回数が2回しかないのが悔やまれる。9月に入り気になるのはグランプリへの出場権。少しでも良い成績を出しておきたいのは、どの選手でも同じだが、郡司浩平は昨年5着と鳴かず飛ばずの成績。
リベンジに燃えているのは間違いなく、今レースでの結果も重要なため期待通りの結果を残してくれるだろう。

稲川翔(35歳)S級1班
最近の稲川翔はS班に在籍していた頃を彷彿させるものがある。最近の成績をみても高松宮記念で5着。サマーナイト3着。福井G3不死鳥杯では初日2着・2日目1着と好調を維持していたが落車してしまったた。
だが次レースの向日町F1では優勝と問題はない。しかし直近のオールスターで初日こそ1着だったものの、二次予選で敗退してしまった。
今レースはそのリベンジに燃えているはずだ。ここで負け越してしまうと勢いに乗れずに今年を終えてしまう可能性が出てくるので、なんとしても結果を残したい。

黒沢征治(28歳)S級1班
2018年のデビューからわずか2年でS級1班に昇格してきた新鋭は結果を残せるか。
学生時代は野球を続けており、社会人選手権では2位になるほどの実力者であった。競輪でもその才能は開きつつあり、競輪学校の競争訓練では11位。卒業記念レースでは4位と上位の成績を収めている。
昨年のヤンググランプリに出場することはできなかったが、グレードレースに多く出場しているため経験値は大幅に上がっているはずだ。その成果を今レースで見せてほしい。
◆岐阜競輪場(G3)長良川鵜飼カップ競輪の地元注目選手

不破将登(32歳)S級1班
昨年からS級1班に昇格しており、まだまだ成長が期待できる32歳。
中学時代は水泳や水球など、ウォータースポーツに精を出していた。高校から自転車競技を始めており、インターハイ・都道府県大会・国体と1位をとっている、卒業記念レースでも2着と期待の新人だった過去がある。
しかし選手になってからの活躍はできていない。最近の成績を見ても準決勝に乗るのがやっとというところだ。
岐阜競輪場ではS級の初優勝を飾っているため相性は良いはず。地元での結果を期待したい。

川口聖二(26歳)S級2班
近年はS級1班と2班を行き来しているため、安定して1班に所属したいはず。
高校から自転車競技を始めており、競輪学校時代の成績は3位。
技能優秀賞を受賞するほどの実力者ではあるが、卒業記念レースでは落車棄権と残念な結果に。
2015年に行われたヤンググランプリでも2着をとっているため、岐阜競輪の有力株と言える。
そんな川口聖二が次のステップに進むには、もちろんグレードレースでの結果が求められる。地元での活躍に期待がかかる。
◆岐阜競輪場(G3)長良川鵜飼カップの新人注目選手

小原丈一郎(21歳)S級2班
2019年のデビューから特昇を重ねて6月からS級2班に所属している新人。
高校から自転車競技を始めており、全国選抜・ジュニアオリンピック・アジア大会で活躍した経歴を持つ。
競輪学校や卒業記念レースでは大きな結果を残せなかったが、これからの成長が楽しみである。
早速青森G3に出走したり、伊東F1で決勝に乗っているため期待が持てる。
今レースは2度目のグレードレースとなるため、ここで良い成績を残しておきたいだろう。前場所を負傷欠場しているため、コンディションが気になるが若さで乗り切ってほしい。
過去の優勝者と昨年優勝者のコメント
2014年/山崎芳仁
2015年/山崎芳仁
2016年/武田豊樹
2017年/成清貴之
2018年/桑原大志
2019年/太田竜馬
◆前回大会優勝、太田竜馬のコメント
『小松崎大地さんが押さえにきて、そのあと誰が切るかなって思ったけど誰も動かなかったので。もう行ってしまえって感じで。
あそこで行けば自分か桑原大志さんの優勝かなって。でも最後はもう残っていなかったのでまさかの優勝ですね。
勝つか負けるかは噛み合うか噛み合わないかの問題ですけど、今のままではG1で優勝できない。
まだまだ全体的に伸ばしていかないと。スケールが大きいレースがしたい。
1着を狙って取ってみんなにも認めれ貰えるようなレースをしたい』
岐阜競輪場の情報
1着決まり手 逃げ:20% まくり:38% 差し:42%
2着決まり手 逃げ:16% まくり:16% 差し:34% マーク:34%
◆岐阜競輪場の特徴
1周400m。
クセがないと言われる岐阜競輪場だが、直線は長く、カントはキツイのが特徴。
どの戦法も決まりやすいのが特徴。
バンク中心に池があり、その湿気の関係でバンクの踏む重さが変わってくるのが注意点となる。
風向きはその日によってさまざまで向かい風になったり追い風になったりとその日になってみないとわからない点が多い。