
・レース名:伊東温泉競輪場G2第36回共同通信社杯
・開催場:伊東温泉競輪場
・開催期間:2020年 9月18日(金)~9月21日(月)
・優勝賞金:1980万円
共同通信社が主催される共同通信社杯。
毎年9月頃に開催されており
元々は一発勝負のルビーカップが前身となる。
【若手の登竜門】とされており若手選手達も多く出場することが出来る。
そのためS級トップを走り続ける一流選手と伸び盛りの若手選手が真剣勝負を繰り広げる。
またG3記念競輪のような初日特選シードレースは無いので初日から本気のレースとなる。
またG2開催は9車立てのレースになるので、本来の競輪を楽しむことが出来る。
混戦必至のレース展開になりやすく的中予想をするのが困難なレースが多いかもしれない。
しっかりとと情報収集を行っておくべき大会だ。
目次
伊東温泉競輪場 共同通信社杯(G2)の前回大会の傾向
昨年の決勝に残ったS班は平原康多のみと、予選で何度も番狂わせが起きたレースとなった。
もちろん決勝での本命は平原康多で、前年の共同通信杯でも優勝しているため連覇に燃えている。番手には何度も好連携を見せている諸橋愛を迎え、万全の状態で挑む。
地元柴崎淳の底力も侮れず、好調のまま決勝を迎えているため対抗視できる。
レースは残り2周で平原康多が前に出るが、山崎賢人がそれを越していきそのまま逃げ切りへ。
残り半周で3番手から郡司浩平・後方から渡邉一成が縦に踏んでいく。合わせて平原康多も前に出ようとするが、稲川翔の強い牽制にラインは乱れる。
その隙を縫ってきたのが佐藤慎太郎。前は郡司浩平のチャンスでそのまま1着。2着は佐藤慎太郎。3着は平原康多と現在のS班が上位を占めた。
◆伊東温泉競輪場(G2)共同通信社杯で活躍する選手
S級S班の選手が9名揃う。
脇本雄太、新田祐大、平原康多、松浦悠士、清水裕友、佐藤慎太郎、村上博幸、中川誠一郎、郡司浩平。
S級1班の北日本の選手は、永澤剛、新山響平、佐藤友和、大槻寛徳、菅田壱道、和田圭、櫻井正孝、内藤宣彦、守澤太志、伏見俊昭、山崎芳仁、渡邉一成、渡部幸訓、小松崎大地。
関東からは、武田豊樹、鈴木謙太郎、芦澤辰弘、吉澤純平、山岸佳太、吉田拓矢、天田裕輝、森田優弥、鈴木竜士、柿澤大貴、諸橋愛。
南関東は、和田健太郎、鈴木裕、岩本俊介、福田知也、内藤秀久、松坂洋平、東龍之介、堀内俊介、松井宏佑、岡村潤、渡邉雄太。
中部の選手は、吉田敏洋、深谷知広、志智俊夫、竹内雄作、浅井康太、柴崎淳、坂口晃輔。
近畿からは、村上義弘、稲垣裕之、山本伸一、三谷竜生、東口善朋、稲毛健太、南修二、古性優作、澤田義和、松岡健介。
中国の選手は、岩津裕介、川端朋之、桑原大志、宮本隼輔、取鳥雄吾、竹内翼。
四国選手は、室井健一、小倉竜二、阿竹智史、原田研太朗、小川真太郎、太田竜馬、島川将貴、佐々木豪、松本貴治。
九州の選手からは、野田源一、坂本健太郎、園田匠、北津留翼、山田英明、山崎賢人、大塚健一郎、松川高大、中本匠栄。
がS級1班から出場する。
S級2班の選手も数は多いが注目の選手をピックアップすると、
坂本周作、高橋晋也、雨谷一樹、坂井洋、大石剣士、近藤龍徳、川口公太朗、川口聖二、皿屋豊、寺崎浩平、中井俊亮、久米康平。
共同通信社杯競輪のイチオシ選手
◆伊東温泉競輪場(G2)共同通信社杯競輪の注目選手

脇本雄太(31歳)S級S班
グレードレースになるとやはりこの男に期待してしまう。
直近のオールスター初日ドリームレースでは、残り半周で深谷知広が仕掛けてくるが、番手の郡司浩平がしっかりと仕事をし逃げ切るこのに成功した。
2日目のシャイニングスターでは頭を張っていたが、残り一周を切った第二コーナー付近で松浦悠士に叩かれ後退。そのまま8着に沈んだ。
切り替えて臨みたい準決勝では残り半周付近で頭の新山響平を捲り1着。その流れで優勝が大いに期待されたが、松浦悠士との競り合いを制することができず2着フィニッシュ。
優勝候補筆頭には変わりないが、自分らしいレースをしてくれればと思う。

菅田壱道(34歳)S級1班
長く競輪界トップクラスを維持している菅田壱道のG2優勝が見たい。
高校からいくつもの大会を優勝しており、2009年には2度目のヤンググランプリで3位になるなど注目のルーキーだったのはいまは昔。
それから必ずと言って良いほど、大舞台には顔を出している選手だ。しかし肝心の結果の方はG3を3度優勝したことがあるのみ。
G2以上では結果を出せていないため、ファンの中にはまだかまだかと待ちわびている人も少なくないはず。
最近はグレードレースで決勝に乗ることができていないが、ここで一踏ん張り力を見せてほしい。

古性優作(29歳)S級1班
学生時代はBMXで名を馳せてきた29歳は30歳手前で、初のG2優勝を飾りたい。
こちらも菅田壱道と同じように、グレードレースには必ずと言っていいほど見る顔ぶれだ。
G3は5度優勝している経験があるため、実績には申し分ない。オールスターでは初日こそ7着に沈んだが、2日目は直線で伸びて1着。準決勝では脇本雄太の番手を守り抜き2着。
決勝でも脇本雄太の番手を維持し3着と脚の調子は良さそうだ。好調の今だからこそ、結果を残すため本人は気合十分でレースに挑む。
◆伊東温泉競輪場(G2)共同通信社杯競輪の地元注目選手

大石剣士(24歳)S級2班
昨年からS級2班で戦っている伊藤の若手は着実に成長している。
高校時代から自転車競技をはじめており、ジュニアオリンピック・高校選抜で上位の成績を残している実績者。
競輪学校での競争訓練・卒業記念レースではあまり活躍できなかったが、学業優秀賞を受賞しており選手になってからの活躍が期待されている。
まだグレードレースに多く出走したことがないため、経験値は乏しいが地元の伊藤競輪場では、S級試合の初勝利を納めているため相性は良い。今レースでも勝利を掴みたい。
◆伊東温泉競輪場(G2)共同通信社杯の新人注目選手

高橋晋也(25歳)S級2班
昨年のデビューから今年の夏は1番成長できた時期ではないだろうか。
高松宮・サマーナイト・オールスターと立て続けに大舞台を経験し、トップレベルの選手たちのレベルを肌で感じることができた。
サマーナイトに関しては準決勝に乗ることができたので、自信に繋がったはずだ。
グレードレースが続いているため、感覚も落とすことなくレースに臨めている。
先行タイプの選手ではあるが、ゴール前での伸びも期待できるため多彩な攻め方ができる選手だ。

坂井洋(25歳)S級2班
高橋晋也と同様に昨年のデビューから早くもS級で戦っている期待の新人だ。
ゴールデンキャップを保持しているだけにスピードはピカイチである。しかしまだグレードレースで決勝に乗ったことがないため、そろそろ乗って欲しいと期待してしまう。
G3で準決勝に乗ることはできているが、それだけではファンは満足しない。今場所はG2のためもちろん錚々たるメンバーの中での勝負となる。
どれだけ食らいついていけるか見ものだ。成長に繋がるレースとして積極的に仕掛けていってほしい。
過去の優勝者と昨年優勝者のコメント
2014年/新田祐大
2015年/神山雄一郎
2016年/竹内雄作
2017年/諸橋愛
2018年/平原康多
2019年/郡司浩平
◆前回大会優勝、郡司浩平のコメント
『ゴールした瞬間1着と分かったのでガッツポーズできました。
今回は獲りに行って取れたので自信を持って優勝できたって報告できそうです。
スタートで失敗してしまったけど、まず山崎賢人が動いたのでそのラインに乗ってどこから仕掛けるかって考えていました。
3番手をすんなり取れたのが勝因ですね。(後ろに平原康多がいたが)被って何もできないのが一番怖かったので、抜かれたらまた練習すればいいと。
賞金ランキングが上がってグランプリが見えてきたが意識しないのは嘘になるけど、最後まで気を引き締めてやるだけです』
伊東温泉競輪場の情報
1着決まり手 逃げ:24% まくり:40% 差し:36%
2着決まり手 逃げ:18% まくり:16% 差し:23% マーク:41%
◆伊東温泉競輪場の特徴
1周333m。
サンサンバンクだが、直線は長いので最終直線での追い込みで差しに行くことが出来るので最後までレースの決着がわからないのが特徴。
脚質の有利不利は無いものの、カントがきついがバックストレッチで仕掛ければまくりは比較的に決まる。
選手の感覚では400バンクに近い感覚だそうだ。
高台に位置している競輪場なので風の入り込みがほとんどない。