
・レース名:青森競輪開設70周年記念G3みちのく記念善知鳥杯争奪戦
・開催場:青森競輪場
・開催期間:2020年 9月26日(土)~9月29日(火)
・優勝賞金:317万円
みちのく記念善知鳥杯争奪戦は青森競輪の開設記念レースだ。
昨年は開催期間中に毎日10万車券が1レース絶対出ていたが、今回は7車立てになるので、またシンプルなレース展開に変わるだろう。
すでに何度も7車立てを経験しているので、もしかしたら高額配当のチャンスもあるかもしれない。
的中予想をしたいなら、逃げ選手と捲り選手のラインとで分けて軸予想するといいかも知れないな!
目次
青森競輪 善知鳥杯争奪戦(G3)の前回大会の傾向
昨年の決勝ではS班が誰もいないという番狂わせが多い予選であった。
武田豊樹が二次予選敗退。平原康多が準決勝で落車棄権になってしまった。
突出した選手がいない中でのグレードレース決勝となった。出走者の中で6車が北日本勢と青森開催らしさが出ている。
となるともちろん期待したいのは地元の青森3車。新山響平・新山将史・伊藤大志だ。頭に若手の藤根俊貴を迎えて、終始主導権を握ったままラインで上位を独占したい。
レースは予想通り打鍾から藤根俊貴が縦に踏んでいく。
残り半周で新山響平が番手捲りをカマし1着。後ろにいた兄の新山将史も弟に離れずついていき2着。3着は渡邉一成という結果になった。
◆青森競輪(G3)善知鳥杯争奪戦で活躍する選手
S級S班の選手は佐藤慎太郎、新田祐大、松浦悠士が出場する。
青森開催なので北日本選手が多く出場する。
北日本のS級1班選手は、新山響平、嵯峨昇喜郎、内藤宣彦、守澤太志。
関東は、小林泰正、武藤龍生。
南関東の選手は、成清貴之、勝瀬卓也、松坂洋平。
中部からは、金子貴志、吉村和之。
近畿の選手は南潤、古性優作。
中国からは一人のみ、筒井敦史。
四国も同様に一人で渡部哲男。
九州の選手は、園田匠、吉本卓仁、山崎賢人。
S級2班の選手で注目できるのは、菊地圭尚、新山将史、坂本周作、小原佑太、高橋晋也、笠松将太、伊藤成紀、瀬戸晋作。あたりが注目できるだろう。
善知鳥杯争奪戦競輪のイチオシ選手
◆青森競輪(G3)善知鳥杯争奪戦競輪の注目選手

新田祐大(34歳)S級S班
新田祐大は昨年末のKEIRINグランプリは4着と、惜しくも入賞できずに終わってしまった。
それから高松宮記念杯競輪は決勝で8着に沈み、サマーナイトフェスティバルとでは残り半周で豪快に捲っていき優勝かに見えたが、清水裕友の強襲に遭い2着と悔やまれる結果に。
オールスター競輪ではシャイニングスター賞でサマーナイトフェスティバルと同じ展開を物にし1着を取ったが、準決勝で5着に沈み敗退。
昨年のオールスター競輪を優勝していただけに、本人はとても悔しかったはず。今レースではS班が少ないため、ナショナルチームの力を見せつけてほしい。

松浦悠士(29歳)S級S班
今年の顔とも言える活躍を見せている松浦悠士に、注目しない理由はないだろう。
今年のオールスター競輪では3着続きで決勝に上がっていたため、あまり脚の調子は良くないかに思えたがさすがの勝負強さを発揮してくれた。
前を引っ張り続けた原田研太朗の番手から、脇本雄太に合わせて発進。一度は叩かれるが、第4コーナーで前に出て1着を勝ち取った。
今年のグレードレースで全て決勝に乗っているため、今レースでも乗ってくれることは間違いない。

菊地圭尚(40歳)S級2班
近年S級1班と2班を行き来しているベテランレーサー菊地圭尚は、S級1班に戻るためここで結果を残しておきたい。
競輪学校では1位。卒業記念レースでは8位とトップクラスのアマチュア時代を過ごし、2007年のヤンググランプリでは優勝している大型ルーキーだった。
それ以降グレードレースには何度も出走しているが、優勝経験はゼロ。
昨年はF1でも優勝できておらず遠ざかっている。今レースでは北日本勢が相性が良い傾向があるため、まずは決勝に乗りたい。
◆青森競輪(G3)善知鳥杯争奪戦競輪の地元注目選手

嵯峨昇喜郎(21歳)S級1班
2018年のデビューから、今年の7月にS級1班まで昇格している若手筆頭株嵯峨昇喜郎。
高校から自転車競技を始めており、国体のケイリンでは3位を取っている。競輪学校の競争訓練では12位。卒業記念レースでは6位と上位の成績。
しかし未だS級の試合での優勝がないため、本人にとっては難しいレースが続いている。
最近の成績をみても落車が多くみられるため、気持ちを入れすぎてしまっているのかもしれない。慣れたホームバンクで肩の力を抜き、1発を期待していきたいところだ。

小原佑太(24歳)S級2班
昨年のデビューから特昇を重ねて、小原佑太は年末にS級2班に在籍している。
高校時代から自転車競技を始めており、全日本選手権や国体で優勝経験がある実力者。競輪学校でも7位、卒業記念レースでは3位とトップクラス。
青森競輪場ではA級の初優勝レースを行っているため、相性は良い。最近の成績をみても立川F1で優勝しているため、脚に期待できる。
青森の選手のため今レースに強いのは間違いなく、得意な競輪場も青森と豪語していることから結果に十分期待できる選手だ。
◆青森競輪(G3)善知鳥杯争奪戦の新人注目選手

小林泰正(26歳)S級1班
2018年のデビューから、わずか2年でS級1班に昇格してきた期待のルーキー小林泰正。
高校時代から自転車競技を始めており、国体や全日本の舞台で、優勝している実績の持ち主。競輪学校での競争訓練では2位。卒業記念レースでも2位と一目置かれている存在である。
早くもG1・G2での出走経験が多く、新人の中で実力・経験ともに抜けている。
最近の函館F1で優勝したり取手G3で決勝に乗っているところをみると、グレードレースでの優勝を期待したい。
過去の優勝者と昨年優勝者のコメント
2014年/新田祐大
2015年/芦澤大輔
2016年/深谷知広
2017年/深谷知広
2018年/山賀雅仁
2019年/新山響平
◆前回大会優勝、新山響平のコメント
『師匠には地元記念はG1と同じくらい重要だと言われていたし優勝できて本当に嬉しいです。
小原太樹さんが追い上げてきた時も藤根俊貴君が落ち着いてくれていたし、仕掛ける時もしっかりいってくれた。
粘られたら自分はヨコが弱いし、そこで勝負して藤根俊貴君が優勝してくれればと思っていた。
今回は一人で戦っているんじゃないというのを感じましたね。兄とは一緒に決勝に乗れればと思っていたんですがワンツーまで決まって良かったです。
しっかり練習して自力でG1を優勝できるようになりたい』
青森競輪の情報
1着決まり手 逃げ:23% まくり:29% 差し:48%
2着決まり手 逃げ:19% まくり:17% 差し:24% マーク:40%
◆青森競輪の特徴
1周400m。
カントがきついのと直線が長いので、後方からの捲りや追い込みの選手が有利で中々逃げ切り辛い競輪場。
とは言え、基本的には標準の400バンクに近いのでクセは無い。
カントがきついので外からの整理が有利だという。