
・レース名:松戸競輪G3燦燦ムーンライトカップ
・開催場:松戸競輪場
・開催期間:2020年 10月8日(木)~10月11日(日)
・優勝賞金:317万円
松戸競輪で開催される燦燦ムーンライトカップは今年から開催されるナイターのグレードレース。
この大会はナイター競走で、前半レースはガールズケイリンも同じく開催される。
翌週にはG1寛仁親王牌が控えているので、S級S班の選手はこの大会には出場しない。
ナイターのグレードレースはG2サマーナイトフェスティバルとG3函館ミリオンナイトカップ位しかないので
イメージとしてはF1一般競走のナイターをイメージするといいだろう。
目次
松戸競輪 燦燦ムーンナイトカップ(G3)の前回大会の展望
今レースではS班の選手が出走しないため、実力は拮抗している。
S1の選手たちはベテラン選手が多いため、勢いやスピードというよりは巧さが問われることになるだろう。
そんな中S2には、若手のスピードを持ち味に特昇を重ねてきている選手が多くいる。
若さと巧さどちらが結果を残せるか、といったところに注目しても面白い。
開催地である松戸競輪場をホームバンクにしている選手はいないが、千葉競輪場の選手たちは多く出走しているため総力戦となる可能性は高い。
全体的に突出した選手はいないため、車券を買う際にはいつも以上に悩む人が多いのではないだろうか。
◆松戸競輪(G3)燦燦ムーンナイトカップで活躍する選手
寛仁親王牌が翌週に控えている関係で、S級S班の出場は無い。
S級2班選手が多く出場しているので、若手選手にも優勝の可能性は十分高い。
軸となるS級1班選手は、
北日本からは、永澤剛、齋藤登志信、真船圭一郎。
関東の選手は、武田豊樹、神山拓弥、尾崎剛、池田勇人。
南関東からは、成清貴之、海老根恵太、小埜正義、田中晴基、近藤保、松坂洋平、武田憲祐、嶋津拓弥。
中部の選手は、吉田敏洋、不破将登。
近畿の選手は、山本伸一、澤田義和。
中国地区からは、三宅伸、岩津裕介。
四国の選手は、阿竹智史、佐々木則幸。
九州からは、大坪功一、柳詰正宏。
S級2班の選手は、小原丈一郎、庄子信弘、古川尚耶、加賀山淳、太刀川一成、村上直久、大石剣士、鷲田幸司、寺崎浩平、窓場千加瀬、小川丈太、門田凌、市橋司優人、福永大智。
燦燦ムーンナイトカップ競輪のイチオシ選手
◆松戸競輪(G3)燦燦ムーンナイトカップ競輪の注目選手

大坪功一(43歳)S級1班
佐世保F1で決勝6着・別府F1では完全優勝と調子が上向きな選手だ。
1998年にデビューし長くA級1班でもがいていた苦労人。2016年からS級の舞台に上がり、翌年17年にはS級1班に昇格している。
2018年のG1競輪祭・2019年のG1読売新聞社杯で補充出走ながらG1を経験し、今年のG1オールスターで初めて走り切っている。
そんな男が次に狙うのはグレードレースの初優勝。
年齢的には43歳だが、競輪学校を5位の好成績で卒業していたことや、技能優秀賞を受賞しているため更なる成長を期待したい。
その分1着だったら高配当間違いなしの選手だ!

不破将登(32歳)S級1班
2008年にデビューし2016年にS級の舞台に立っている。それから昨年にはS級1班に昇格している。
インターハイで3km個人追抜・4km個人追抜・都道府県1kmT.T・国体4km団体追抜全てで1位を取っており、卒業記念レースでは2着とポテンシャルの高さはピカイチ。
ゆっくりではあるが着実に進化している選手だ。グレードレースにも多く出走しており経験値もある。
次に目指すのはグレードレースの優勝だろう。特別競輪の初レースが松戸競輪場のため、今レースでは思い出深いレースとなるだろう。
S級S班のような絶対的な選手はいないから、ここで勝つチャンスを物にして欲しい!

武田豊樹(46歳)S級1班
KEIRINグランプリによる10回出場しているレジェンドは、まだまだ第一線で活躍できるか。
昨年から優勝がなく決勝に乗るのがやっとという感じがある選手だが、競輪ファンはまだまだそれでも期待してしまう。
9月の取手F1では1着続きで決勝に上がっており、久しぶりの優勝に期待がかかっていたが惜しくも3着に終わっている。
まだまだレジェンドの優勝姿を見たいファンが多いため、ここでひとつ奮起して優勝を目指していただきたいところだ。
◆松戸競輪(G3)燦燦ムーンナイトカップ競輪の地元注目選手

成清貴之(46歳)S級1班
1994年のデビューからルーキーチャンピオンに始まり、数多くのグレードレースに出走してきたベテランレーサーだ。
しかしG2・G1の優勝経験はなく、本人はまだまだ優勝に向けて野心に燃えているはず。その先にあるグランプリ初出場も狙っているのでは。
最近の成績を見るとグレードレースでは決勝に乗れていないため、地元の千葉で爪痕を残したい。
F1では安定して決勝に乗っており今レースではS班がいないため、決勝には乗りたいところ。

海老根恵太(43歳)S級1班
2001年にデビューし2004年にはヤンググランプリ優勝。2009年には寛仁親王牌競輪で優勝しグランプリも出走。そして王者となっている。
翌年の朝日新聞社杯競輪祭も優勝しており2年連続グランプリに出走。
連覇が期待されたが5着となってしまっている。しかしその輝かしい活躍には競輪界を代表する選手と言えるだろう。
そんな海老根恵太は最近全く結果を残せていない。そんな時に力になるのは地元の力だろう。一矢迎えるか期待したい。
◆松戸競輪(G3)燦燦ムーンナイトカップの新人注目選手

小原丈一郎(21歳)S級2班
昨年のデビューから特昇を重ねて、今年6月からS級で戦っている。
高校選抜では1kmT Tで3位。ジュニアオリンピックでも3位。ケイリンでは2位。アジア選手権ではチームスプリントで2位とアマチュア時代から、トップレベルのスピードを持っている。
競輪学校では良い結果を残せなかったが、選手になってから着実に競輪に適応している。
これまでG3に2度出走経験はあるが、まだ決勝に乗ったことはなくどちらも二次予選で敗退。まずは準決勝を目指し、躍進してほしい。
松戸競輪の情報
1着決まり手 逃げ:31% まくり:35% 差し:34%
2着決まり手 逃げ:24% まくり:14% 差し:18% マーク:44%
◆松戸競輪の特徴
1周333m。
カントは浅いので逃げきりが決まりやすい。捲りは早めに駆けださないと決まり辛い。
逃げ切りと捲りがほとんどのレースで決まるためそのままラインでの決着も多い。
そのため筋違いの高配当が生まれる可能性が高く、逆張りする競輪ファンも存在する。
競りが内側の選手が有利なので外から捲って捲り切れず競り合いになると捲り選手はほとんどの確率で失速する。
バンク全体が透明バンで囲われているため上から風が入り込み、逃げ場のない風が渦巻くことがあり、向かい風の中走っている状態がよく続くという。