
・レース名:前橋競輪G1第29回寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント
・開催場:前橋競輪場
・開催期間:2020年 10月15日(木)~10月18日(日)
・優勝賞金:2850万円
前橋競輪で開催されるG1寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント。
寛仁親王殿下が世界選手権自転車競技大会の日本大会名誉総裁だった事が起因する。
G1レースなので優勝者はKEIRINグランプリの出場権を得ることが出来る。
また1年通して後半のG1レースと言うこともあってグランプリ出場権へ大きく影響する大会賞金は、どの選手ものどから手が出るほど欲しい。
優勝できなくても、獲得賞金ランキングが上位の選手は決勝進出は当然成し遂げたい。
現在は1位~3位の松浦悠士(オールスター優勝)・脇本雄太(高松宮記念杯優勝)・清水裕友(全日本選抜競輪優勝)は上位で尚且つKEIRINグランプリ出場権を持っている。
19年グランプリ出場者の、郡司浩平や平原康多・佐藤慎太郎は当然決勝までは上がって賞金を上積みしたいはずだ。
選手達は相当気合が入っていることは間違いない!
目次
前橋競輪 寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(G1)の前回大会の展望
昨年は2日目が台風で順延してしまったが、今年は台風がまだ発生していないので作戦のような順延騒ぎにはならないだろう。
昨年大会の本命は中川誠一郎だろう。全日本選抜競輪と高松宮記念杯を優勝しており期待は高まる。
前にいる清水裕友も今レースでは好調を維持しており、チャンスをものにしたい。
脚の状態を見ると小松崎大地も侮れない。
レースは打鐘で三谷竜生が飛び出す。そのまま直線に入り番手の村上博幸が伸びて優勝を果たした。
2着は前を逃げ切りを図った三谷竜生。3着は3番手を走っていた清水裕友と大きな展開はなかった。
今レースでも仕掛けるタイミングで順位が決まってしまうのかもしれない。
◆前橋競輪(G1)寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメントで活躍する選手
S級S班の選手はそろい踏みで佐藤慎太郎、新田祐大、平原康多、郡司浩平、脇本雄太、村上博幸、松浦悠士、清水裕友、中川誠一郎。
北日本からは、高橋陽介、坂本貴史、新山響平、佐藤友和、大槻寛徳、菅田一道、阿部力也、内藤宣彦、守澤太志、佐々木雄一、成田和也、山崎芳仁、渡邉一成、小松崎大地。
関東からは、吉田拓矢、神山雄一郎、長島大介、木暮安由、小林泰正、宿口陽一、岡光良、武藤達生、黒沢征治、森田優弥、諸橋愛。
南関東からは、中村浩士、伊勢崎彰大、山賀雅仁、和田健太郎、根田空史、野口裕史、内藤秀久、小原太樹、和田真久留、堀内俊介、松井宏佑、岡村潤、渡邉雄太。
中部の選手は、金子貴志、深谷知広、志智俊夫、竹内雄作、浅井康太、坂口晃輔、伊藤裕貴。
近畿からは、渡邉十夢、野原雅也、村上義弘、稲垣裕之、山田久徳、畑段嵐士、三谷竜生、東口善朋、椎木尾拓哉、稲毛健太、南修二、稲川翔、伊藤信、神田紘輔、古性優作、松岡健介。
中国地区の選手は、三宅達也、筒井敦史、川端朋之、取鳥雄吾、池田良、桑原大志、香川雄介、池田憲昭、堤洋、小倉竜二、原田研太朗、小川真太郎、太田竜馬、島川将貴、渡部哲男、橋本強、佐々木豪、松本貴治。
九州の選手は、野田源一、園田匠、坂本亮馬、松尾信太郎、山田英明、山田庸平、井上昌己、山崎賢人、松岡貴久。
S級2班の選手は、佐藤博紀、雨谷一樹、坂井洋、中島将尊、近藤隆司、佐藤龍二、川口聖二、皿屋豊、小森貴大、村田雅一、久米康平。
寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント競輪のイチオシ選手
◆前橋競輪(G1)寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント競輪の注目選手

新田祐大(34歳)S級S班
直近の青森G3では初日特選は打鐘でカマシ前団を飲み込んだが、ゴール直前で番手の佐藤慎太郎に差されて惜しくも2着だった。
しかし2日目は残り一周付近で縦に踏んでいくと頭を叩き、番手の菊池圭尚を連れたまま1着。3日目は頭を任せていた高橋晋也が、役割を全うし突っ張る。そのまま1着で最終コーナーに入り、好機を得た新田祐大は番手から差し切った。
決勝でも同じように高橋晋也に突っ張らせて第2コーナー付近から番手捲りをかます。
初日同様、佐藤慎太郎と一騎討ちとなったがリベンジを果たし優勝している。脚の調子は良く今レースでは優勝候補に上げたい。

佐藤慎太郎(43歳)S級S班
王者の年内優勝は見られないのか。しかし前レースの結果を見ると期待できるかもしれない。
初日は新田祐大の番手からゴール前で伸びて1着。2日目は小原佑太の番手に付いていたが、小原佑太が叩かれると吉村和之に切り替える。
青板で伸びて1着。3日目は終始頭を張っていた新山響平の番手を守り抜き2着。
決勝では初日同様に同県新田祐大の番手につけて差し切って欲しかったが、伸びが足りず惜しくも2着となっている。新田祐大とのホットラインで入着を目指す。

松浦悠士】(29歳)S級S班
8月のオールスター競輪から初日以外では必ず入着しているため、今レースでも車券を買うことはマストとなる。
共同通信社杯では初日、先行勝負を仕掛けて逃げ切るかに思えたが北津留翼に差されて2着。
2日目は後方から打鐘で一気に駆け上がるが、番手の佐藤慎太郎に差されて2着。
3日目は島川将貴についていたが、第2コーナーから山崎賢人に乗り換える。第4コーナー付近で捲り切り1着。決勝では大混戦の中をうまく抜けてきて3着だったが、1着の山田英明が失格になったため繰上げで2着となっている。
いずれにしても高いレベルで走れているため、今レースも変わらず期待だ。
◆前橋競輪(G1)寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント競輪の地元注目選手

木暮安由】(35歳)S級1班
2007年のデビューから2009年・2010年とヤンググランプリに出走経験がある。
それからグレードレースでは常連となっており、競輪界トップレベルの選手である。G3も3度優勝経験があり、実績は申し分ない。
前橋競輪場には相性が良く、デビュー初勝利・S級の初勝利・初優勝を果たしている。
そのため今レースでは初のG1優勝に期待できる。最近の成績をみると、静岡F1・大宮F1・高松F1と3場所連続で決勝に乗っている。そのため脚の調子は悪くない。

小林泰正(26歳)S級1班
前橋競輪の将来有望選手である。前橋競輪場が得意との記載もあるため期待できる。
2018年にデビューしてから特昇を重ねて今年の7月からS級1班に昇格している。
競輪学校での競争訓練では2位。卒業記念レースでも2位と優秀選手が多い113期の中でもトップクラス。
アマチュア時代から国体のスクラッチで1位。全日本オムニアムでも1位と実績も十分。
勿論まだグレードレースでは優勝したことはないが、地元戦ということもあり今後の成長の糧となるレースにしたい。
◆前橋競輪(G1)寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメントの新人注目選手

黒沢征治(28歳)S級1班
2018年にデビューしてから特昇を重ねて、今年の7月からS級1班に昇格してきた若手レーサー。
元々野球をしており都市対抗ではベスト16。社会人野球では2位になるほどの実力者であった。
野球で培った足腰を競輪にも存分に活かし、競輪学校の競争訓練では11位。卒業記念レースでは4着と好成績を残している。
400mバンクが得意だが、前橋競輪場は335mバンクのため少し難しいか。最近の成績を見ると岐阜G3では準決勝まで乗っているため、今レースでも準決勝まで乗ってほしいところだ。
前橋競輪の情報
1着決まり手 逃げ:30% まくり:33% 差し:37%
2着決まり手 逃げ:23% まくり:14% 差し:17% マーク:46%
◆前橋競輪の特徴
1周335m。
333バンクではなく、335バンク。
日本で初めてのドーム型バンクとなっており、カントは36°と日本一急なカントになっている。
なのでコーナー頂上から一気に「山おろし」でスピードをつけることが出来る。
超高速バンク・ルーレットとファンからは呼称されている。
スピード勝負になるので先行を取る選手を軸に投票される。
ドームなので無風だがその分空気が壁になるので体力消耗が激しい。
先行選手で尚且つ、気合の入っている選手を見極めろ!と言われている。
先行逃げ切りで決まりやすいのもあって、ラインでのフィニッシュも多いのが特徴。
G1はトップスピードが一般戦出場選手と速さが違うので会場で見ると迫力が違うのも魅力の一つ。