
・レース名:四日市競輪開設69周年記念G3泗水杯争奪戦
・開催場:四日市競輪場
・開催期間:2020年 11月5日(木)~11月8日(日)
・優勝賞金:363万円
四日市記念泗水杯争奪戦は四日市競輪の開設記念レースだ。
数少ないグレードレースのナイター開催になる。
小倉G1競輪祭までの最後のグレードレースになる。
目次
四日市競輪 泗水杯争奪戦(G3)の前回大会の展望
地元の三重勢が躍動したレースとなった。決勝での三重県勢は2着・1着・1着で上がってきている柴崎淳と、全勝で来ている浅井康太。
このコンビに注目せざるを得ない。別線を見ると4車で挑む北日本勢は強力。単騎でも十分実力がある諸橋愛やS班の村上義弘も怖い。
レースは残り2周から北日本勢と村上義弘・岩津裕介ラインが競り合う。残り一周まで競りは続くが、第1コーナーから柴崎淳が捲りをかましていく。
番手の浅井康太・単騎の諸橋愛が続き第3コーナーでは3車の争いに。
浅井康太と諸橋愛が直線で競り合っているなか、柴崎淳は優勝を決めた。今年のレースでもライン間での競り合いに注目だ。
◆四日市競輪(G3)泗水杯争奪戦で活躍する選手
S級S班は佐藤慎太郎、平原康多、村上博幸、松浦悠士が出場する。
北日本のS級1班選手は、五日市誠、坂本貴史、渡部幸訓。
関東選手は、山岸佳太、神山雄一郎、宿口陽一、佐藤真一。
南関東選手は、田中晴基、松坂英司、桐山敬太郎、福田知也、東龍之介、簗田一輝。
中部からは、浅井康太、志智俊夫、不破将登、坂口晃輔。
近畿からの選手は、高久保雄介、稲垣裕之、椎木尾拓哉、南潤。
中国地区からは、三宅達也、戸田洋平、吉本哲郎、竹内翼。
四国の選手は、堤洋、原田研太朗。
九州地区からは、野田源一、田中誠、北都留翼、小岩大介。
S級2班の注目選手は、小原丈一郎、佐藤博紀、雨谷一樹、眞杉匠、笠松将太、近藤隆司、内山雅貴、山田諒、皿屋豊、三谷政史、伊藤成紀、筒井裕哉、久米良、鶴良生。
泗水杯争奪戦競輪のイチオシ選手
◆四日市競輪(G3)泗水杯争奪戦競輪の注目選手

平原康多(38歳)S級S班
前レースの京王閣G3で優勝しているため、今レースでも期待ができる。2日目からすべて1着続きのため好調である。
その調子が持続できていれば問題なく決勝まではいけるだろう。2020年のG3レースで4度優勝しているため、S班として恥じない結果を残せている。
しかし最近の共同通信社杯・寛仁親王碑など特別競輪では決勝に乗ることができていないため、確実にG3では決勝に乗っておきたい。
四日市競輪場はS級の初勝利を挙げた場所でもあるため、相性は悪くないはずだ。

松浦悠士(29歳)S級S班
松浦悠士に注目しないレースはない。ここまで決勝に乗り続けている選手はS班でもごくわずかだ。
競輪界の顔となる日はそう遠くなく、王者になる日を待ち侘びているファンも多いだろう。
年末に向けて調子を落とさないためにも今レースでもしっかり結果を残したいはず。
まず決勝に乗ることは間違いないと見ていいだろう。そのため全レースで車券を買うべき選手だ。
前レースでは平原康多・佐藤慎太郎ラインに勝てなかったためリベンジを果たしたい。

佐藤慎太郎(43歳)S級S班
王者を名乗れるのも今年あと僅かとなってきた。そんな中でやはりグレードレースでの優勝を期待してしまうのは私だけだろうか。
しかし思い返せば昨年はグレードレースの優勝がなくグランプリに出走し優勝している。そのため勝負強さだけはまだまだ健在ということか。
前回大会のゴールドカップレースでは平原康多の追走に専念し2着を取っている。
今レースでも初日特選では平原康多と組んでいるため、決勝まで2車残り続ければまた同じような展開が見られるかもしれない。
その時に平原康多の番手から伸びる佐藤慎太郎をみたいものだ。
◆四日市競輪(G3)泗水杯争奪戦競輪の地元注目選手

浅井康太(36歳)S級1班
四日市競輪場のレースで浅井康太に期待しないことはない。
2011年から2019年までS班として競輪界を引っ張ってきた顔。G1の優勝は3回・グランプリ優勝は2回と輝かしい功績を残している。
活躍の幅は競輪だけではなくW杯で銅メダル・アジア選手権で金メダルと世界でも活躍してきた男だ。
しかし今年からS級1班に降格している。2020年の初めはG3を優勝しており、調子の良い時期もあったが現在では大きな結果は残せていない。
地元の今レースで再度優勝し再起を図る。

坂口晃輔(32歳)S級1班
競輪学校の競争訓練では6位。卒業記念レースでも6着と選手になる前から、注目度は高かった。
2009年にデビューし、2011年のヤンググランプリでは3着と期待の若手選手として活躍していた。
2014年からS級1班で戦っているが、未だグレードレースでの優勝はない。
特別競輪の常連選手であるため、経験値は高いが結果に出ていない選手だ。そのため地元の今レースでは初優勝に向けて、気合十分で挑むはず。
悲願の優勝なるか注目したい。
◆四日市競輪(G3)泗水杯争奪戦の新人注目選手

小原丈一郎(22歳)S級2班
2019年のデビューから特昇を重ねて、今年の6月からS級で戦っている期待の若手の1人。
高校選抜の1kmTTでは3位。ジュニアオリンピックの1kmTTでも3位。ケイリンでは2位。アジア選手権チームスプリントでは2位とアマチュア時代から結果を残している。
競輪学校や卒業記念レースでは目立った活躍はできなかったが、選手になってからの成長には注目度が高い。
まだ特別競輪の出走はないが、若手の勢いを存分に発揮してほしい。今レースではまず決勝を目指したい。
過去の優勝者と昨年優勝者のコメント
2014年/浅井康太
2015年2月/浅井康太
2015年7月/浅井康太
2017年/山中秀将
2018年/浅井康太
2019年/柴崎淳
◆前回大会優勝、柴崎淳のコメント
『初日と2日目に使ったフレームに朝、換えました。
小細工なしの勝負だと思っていた。打鐘過ぎに一回(仕掛ける)タイミングがきたけど、自分の航続距離ではなかった。
ホーム過ぎには仕掛けないと2人で決まらないと思った。4日間の中で一番脚的には良かった。踏み出しの感じも良かった。
道中で諸橋愛さんに追い上げられるとタイミングがズレてキツかった。10年前とは違って優勝を狙っていかないといけない立場だし、盛り立てていかないといけないし、1着を目指して走らないといけない。
このフレームで優勝できて、良い感じで競輪祭にいけると思う。流れは良いので』
四日市競輪の情報
1着決まり手 逃げ:20% まくり:33% 差し:47%
2着決まり手 逃げ:18% まくり:16% 差し:28% マーク:38%
◆四日市競輪の特徴
1周400m。
クセのない標準的なバンク。
だが海に近いので海風が入り込む。
秋頃は気温差で追い風・向かい風と風向きが変わる傾向がある。
最終直線が少し長いことと、直線走路が広いので外から捲り強襲もしやすい。
夜の向上地帯の光はきれいだったのを覚えているな!