
・レース名:ガールズグランプリトライアル
・開催場:小倉競輪場
・開催期間:2020年 11月18日(水)~11月20日(金)
・優勝賞金:100万円
ガールズグランプリの出場権を争うガールズレース。
競輪祭の初日から三日目までに開催され、AとBグループの2つ分かれて優勝選手が2020年のガールズグランプリの出場権を得ることが出来る。
ここで優勝した2名と獲得賞金上位の5名がガールズグランプリに出場することが出来る。
なので賞金上位でなくとも優勝できればグランプリへのキップを得ることが出来るので、ガールズケイリンのなかでは大一番のレースになる。
目次
小倉競輪 ガールズグランプリトライアルの昨年の傾向
基本的に勝率が高い選手や、競争得点が高い選手が決勝の上位に残っている。
トライアルAでは競争得点1番の小林優香が1着。3連対率が高い石井貴子か2着。勝率が高い高木真備が3着。
トライアルBでは勝率が高い梅川風子が1着。競争得点が・勝率共に高い児玉碧衣2着。3着は高橋梨香だった。
入着した6名中5名が前評判良い選手が残っている。そのため今年も同様に実力ある選手が安定に決勝まで残るだろう。
裏を返せば荒れた車券が出る可能性は低いということ。人気オッズに大きく賭ける方が得策かもしれない。
◆小倉競輪 ガールズグランプリトライアルAに出場する選手
奈良岡彩子、荒牧聖未、小林莉子、奥井迪、黒河内由実、加瀬加奈子、石井貴子、尾崎睦、久米詩、當銘直美、柳原真緒、坂口楓華、児玉碧衣、尾方真生。
◆小倉競輪 ガールズグランプリトライアルBに出場する選手
細田愛未、太田りゆ、石井寛子、高木真備、梅川風子、佐藤水菜、鈴木奈央、鈴木美教、小坂知子、成田可菜絵、吉岡詩織、山原さくら、小林優香、大久保花梨。
ガールズグランプリトライアルのイチオシ選手
◆小倉競輪場 ガールズトライアルAの注目選手

児玉碧衣(25歳)(108期)
文句なしの強さを見せつけている。最近出走したレースは完全優勝が多く、3着に入らなかったレースがない。
勝率90%・2着100%と驚愕の数字を叩き出している。
今年の特別競輪での成績を見るとコレクションでは優勝しているが、フェスティバルは3着・ドリームレースは2着と優勝できていないため、グランプリに向けて仕上げていきたいところだ。
まず車券は買わないといけない選手と断言できるほど。直近の小倉競輪場では完全優勝しているため、問題はないだろう。

坂口楓華(23歳)(112期)
まだ特別競輪への出走経験はないため、今レースで優勝しグランプリへの出場資格を得たい。
最近の脚の調子は良く四日市F1・福井F2と2連勝中だ。2連対率も91.6%と車券を買っておきたい選手に変わりはない。
勢いそのままに結果を残しておきたい。アマチュア時代から結果を出しており、卒業記念レースでも3着になった実力者。
選手になってからはまだスター選手には一歩届かないが、十分実力はある選手。デビューから3年経っているためここで結果を出したい。

尾崎睦(35歳)(108期)
元々バレーボールで結果を出していた選手。ビーチバレーでは日本一に輝いたこともあるほどの実績があった。
競輪に転向してからも身体能力の高さを発揮しており、競輪学校の競争訓練では1位。卒業記念レースでも完全優勝を果たし同期では敵なしだった。
優等賞・皆勤賞・功労賞の3つを受賞している。そんな尾崎睦だが、未だ特別競輪での優勝はない。
ガールズグランプリにも昨年は出走できなかったため、今年の出場権は是が非でも獲得したいはずだ。そのため今レースでは人一倍気合のこもったレースをしてくれるはず。

尾方真生(21歳)(118期)
インターハイの熊本大会で100m2位と身体能力の高さを持っている選手。
競輪学校の競争訓練では2位。卒業記念レースでは1着でゴールデンキャップも獲得している。次世代の女王候補と言っても過言ではない。
デビューしてから早々にF2で5度優勝・F1で1度優勝しているため、結果は残せている。直近の防府F1でも優勝しているため、脚の調子は良い。
また今開催の小倉競輪場ではデビュー初優勝を飾った場であるため、相性も良い。実力者達にどう立ち向かって行くか注目だ。
◆小倉競輪場 ガールズトライアルAの注目選手

高木真備(26歳)(106期)
ドリームレースで4着になってしまったが、そこから快進撃をみせており全て1着で今レースを迎える。
そんな高木真備に注目しないわけにはいかないだろう。特別競輪で直近のコレクションでは、梅川風子の番手から第3コーナーで踏んで行き差し切って優勝している。
差しでの勝利は珍しいため、ファンの中には興奮した人もいるのではないだろうか。
昨年のグランプリには出走できずに終わってしまったため、今年こそは優勝を掴むために今レースでしっかり結果を残したい。
今年は飛躍の年となっており、ナショナルチームでの経験を十分に活かしている。
顕著に表れたのが8月のアルテミス賞で優勝したことだ。残り半周から縦に踏んで行き、第3コーナー付近で頭の大久保花梨を叩くと勢いそのままに優勝を勝ち取った。
続く特別競輪のコレクションでは高木真備に差し切られてしまったが、2着と好成績を残している。
今レースでは高木真備へのリベンジを果たして欲しいところ。そしてグランプリで輝く姿がみたい。

小林優香(26歳)(106期)
2017年はフェスティバル。2018年・2019年にはコレクションで優勝しており、毎年1度は特別競輪で優勝していたが今年はまだない。
ということはグランプリで優勝するしかないだろう。防府F2・武雄F2と連勝しているため、脚の調子は良いはすだ。
ドリームレースでは6着に沈んでいるため、今レースで結果を残しグランプリ出走権を得たいところ。
昨年のグランプリでは3着と優勝を逃しているため、今年こそは優勝したいと思っているはずだ。

吉岡詩織(26歳)(116期)
昨年デビューしたばかりの116期生で、競輪学校の競争訓練では3位と上位の成績を残している。
技能優秀賞・報奨金賞を受賞しており技術面の高さに定評がある。まだF2で3度優勝したことがあるだけのため、まだまだこれからの選手だ。
今レースではこれからの成長の糧にしてほしい。最近の成績を見ると安定して決勝に乗っている。
今レースでは実力者揃いのためまずは入着を目指して欲しい。ハイレベルなレースは必須となるため、どこまで喰らいつけるか注目したい選手だ。
◆ガールズケイリン ガールズグランプリトライアルの特徴
2018年から競輪祭の初日から3日間で、AとBの2グループに分けて開催されるトライアルレース。
A(トパーズ)とB(アメジスト)の優勝選手が年末のガールズグランプリに出場することが出来る。
男子で言うG1優勝と同じ位置するガールズ競走だ。
基本は1月から8月にかけて32走以上・成績上位選手から選手が選出されるが、
当年デビュー(今回であれば118期)の選手も優勝2回以上で競走得点が上位に入っていれば出場することが可能で、今年は尾方真生がルーキーながら出場する。
2018年は佐藤水菜、2019年は吉岡詩織がデビュー年に出場している。
ガールズケイリンの上位選手のみで構成されが、それでも実力差で固くレースは決まりやすい。
最終日の選抜戦(決勝逃した選手)のレースは誰が買ってもおかしくないため3日目は高配当になりやすい印象。