
・レース名:高知競輪開設70周年記念G3よさこい賞争覇戦
・開催場:高知競輪場
・開催期間:2020年 4月2日(木)~4月5日(日)
・優勝賞金:360万円
高知競輪場で毎年4月ごろに開催される開設記念レースだ。グレードはG3。
傾向としては比較的に、配当は軽いイメージがある。
だが、前回大会の決勝では3連単で117,950円と高額配当だった。
特徴は先行選手が弱いとされており、円形に近い高知競輪場では先行選手が弱いとされている。
競輪予想で稼ぐなら、高知競輪場の特徴は勿論、先行選手が仕掛けるタイミングの見極めが重要だ!
だからと言って、先行選手が勝てないわけじゃない。
形成ラインと選手の関係値や調子まで考慮しなくては的中することは難しいぞ!
目次
高知競輪 よさこい賞争覇戦(G3)の昨年の傾向
昨年の開催で最も印象に残ったのは決勝戦だ。
雨の中迎えた決勝戦は、鐘と同時に田中晴基が前を叩き誘導を切った。
田中晴基が誘導を切ると取鳥雄吾がそれを叩き先頭に立つ。展開予想通りその後ろをインに諸橋愛、アウトに清水裕友でやり合う形となった。
清水裕友は諸橋愛を捌き番手をキープ。すると、諸橋愛は3番手の松浦悠士に絡んだ。 3コーナーで松浦悠士を押し退け、2センターで再度インに切り込み清水裕友を捌き返した。
そこから前を捕らえに行くが脚を使っていたため車は進まない。強い雨風を受けていた取鳥雄吾も末を欠きゴール前が混戦になった。
すると、前団がアウトに膨れ上がったところを地元の山中貴雄が鋭くインを突き伸びて地元優勝を飾った。
2着には最後方から捲り追い込んだ村上博幸、 3着には再三、横に動いていた諸橋愛が残る形となった。
◆高知競輪(G3)よさこい賞争覇戦で活躍する選手
S級S班からは佐藤慎太郎の一人だけだ。
絶対強者のS級S班が一人だけとなると、混戦は免れない。
前回大会を優勝した、山中貴雄は連覇を目指すから注目だ。
必然的に四国ラインはチェックせざる負えない。S級1班から小川真太郎、佐々木則幸、小川祐司、佐々木豪。
S級2班は掛水泰範、久米良とベテランの吉岡篤志、佐竹和也、濱口健二、吉松直人だ。若手は宗崎世連、今野大輔。
佐藤慎太郎が引っ張る北日本ラインが対抗としてあげられるな。
S級1班、佐藤和也、竹内智彦、菅田壱道、阿部拓真とベテラン強者が出場する。
S級2班は、小橋秀幸、五日市誠、紺野哲也、早坂秀悟、杉山悠也、青森伸也、中田雄喜とそこそこ層は厚いようだ。競走得点が低いところが心配点だな。
箱田優樹が唯一20代で若手といったところ、出場選手がベテラン勢だからいぶし銀ある走りに期待ししたい!
よさこい賞争覇戦のイチオシ選手
◆高知競輪(G3)よさこい賞争覇戦の注目選手

佐藤慎太郎(43歳)S級S班
今シーズン唯一のS班の意地を見せることができるか。実績・競争得点共に1番の佐藤慎太郎。
KEIRINグランプリ覇者の肩書をもつ2020年。決勝のメンバーに必ず佐藤慎太郎の文字がある。
しかしまだ優勝の2文字は見当たらない。静岡G3たちあおい賞争奪戦では初日特選・準決勝・決勝と全て絶好調浅井康太の勢いを止められず6位に終わっている。
サシが得意なため同ライン選手との連携不足で負けた部分もあるだろうが、やはり見たいのはKEIRINグランプリ圧巻の差し切り。
競輪ファンの佐藤慎太郎への期待は計り知れないところだがここで1発見せて欲しい。

佐々木豪(23歳)S級1班
109期生で新人とは言い難いが年齢的にはまだまだ成長が見込める期待の若手筆頭格なのは結果が物語っている。
2019年からS級1班に昇格し、安定して特選や決勝に顔を連ねるようになってきた。
2月になってから必ず特選・決勝に残っているためグレードレースを制するのもそろそろ時間の問題ではと見ている。
今年に入って早くも高松F1で優勝・グレードレースでも徐々に勝ちを収め始めノリに乗っている23歳。得意の捲りを披露するためにもレース展開を読む力を付けたい。
今後のステップアップのためにも今シーズンで優勝しておきたいところ。

渡邉雄太(25歳)S級1班
ヤンググランプリを制したこともある渡邉雄太。2020年は小田原F1優勝という幸先良いスタートを切った。
続くグレードレースでも勢いそのままに結果を残したかったが、思うような結果は出せなかった。
最近はグレードレースでの勝利から遠ざかっているためここで一踏ん張り見せて欲しいところではある。しかしまだまだ25歳。
S班やベテラン選手と比べるとまだまだ荒削りな捲りをしてしまい勝利を逃すことも多々ある。自分主導なレースができる今シーズン注目したいところだ。
◆高知競輪(G3)よさこい賞争覇戦の地元注目選手

山中貴雄(36歳)S級1班
昨年の2019年04月11日に開催されたよさこい賞争覇戦での決勝レースが忘れられない。
ラスト第4コーナーでは着が厳しいかと思われた順位から直線でインを突いて諸橋愛と清水裕友の間をスルスルと抜けて見事S級S班の村上博幸や清水裕友を抑えて優勝を飾った去年の覇者。
今回のシーズン出場選手でS級S班が佐藤慎太郎だけなので地元での2連覇を狙うのは言わずもがな。
しかし直近4ヶ月を見ると調子が悪く失格にもなっているため不安が募るところもあるが得意の地元で払拭したいところ。

佐々木 則幸(43歳)S級班
昨年の2019年04月11日に開催されたよさこい賞争覇戦では、決勝まで乗ることができた。
しかし決勝では5着となんとも言えない結果に終わってしまった。
地元の山中貴雄が優勝を果たし嬉しい思いもあるが悔しさもあるだろう。今回はその悔しさをバネに地元の意地を見せて欲しい。
しかし、佐々木則幸の直近4ヶ月は、2着は取っているものの1着を取っておらずイメージが掴めてないまま迎えることになるだろう。
悪い流れをここで断ち切れるかみどころだ。
◆高知競輪(G3)よさこい賞争覇戦の新人注目選手

山田諒(21歳)S級2班
競輪学校時代は着外42回で学校順位38位と決して強い選手とは言い難い成績だった。
しかし2018年7月2日のデビューレースでは、初日2着。2日目2着。最終日3着と良いスタートを切ることができ、そのあとのレースでもいい走りを見せることが多く伸び代がまだまだある選手だ。
直近4ヶ月のレースでは1着5回。2着3回と悪くない走りをしてきている為、よさこい賞争覇戦ではいい走りをして今後の弾みにして欲しい。
ただ懸念材料があるとすればグレードレースの経験が少ないため気負いしないかが心配だ。
過去の優勝者と昨年優勝者のコメント
2015年/山崎芳仁
2016年/村上義弘
2017年/深谷知広
2019年/山中貴雄
◆昨年優勝、山中貴雄のコメント
『田中晴基が頑張ってくれた。レースはところどころしか覚えていない。
諸橋愛さんのとこ、空け空けと。そこを全力で踏んだ。良かった。声が出ましたね。
準決でできなかった分も(ガッツポーズを)やりましたよ。記念の決勝は2回目で地元記念では初めて。言葉にならないですね』
高知競輪場の情報
1着決まり手 逃げ:17% まくり:25% 差し:58%
2着決まり手 逃げ:11% まくり:17% 差し:34% マーク:38%
◆高知競輪場の特徴
1周500m。陸上競技場も兼ねて改装されたため、1周500mだが直線は競輪場の中でもかなり短く、カントも緩いため先行選手が不利になるケースが多い。
鏡川が近くに通っている関係で川からの風の影響があり、午前と午後で風の入り方が違う傾向が高く、午前と午後でレース展開自体が様変わりする。
特に2コーナーから2センターへ吹き込む風の場合は、2センター側の宿舎棟に跳ね返り外風が巻き上がることもある。
そのせいか、「捲り追い上げ」が効きにくいと言われている。
また打鍾は銅羅を使用しており、全国の競輪場の中で唯一、銅羅が聞ける競輪場でもある。
イメージキャラクターはクーリンちゃんだ!
高知県はホエールウォッチングができてクジラが観光産業となっているからだ。
よさいこ賞争覇戦ではマスコットキャラクターのクーリンにちなんで開催2日目の優秀競争としてクーリンカップが行われている。
また他の重賞では、現役時代から高知を中心に福祉活動をつづけた山崎勲、高松宮記念競輪を制した松村憲とオールスター競輪を制した松村信定(松村憲の実息)を称えて『山崎勲杯争覇戦』『松村憲・松村信定土佐の親子鷹杯争覇戦』が開催されている。