
新型コロナウイルス拡大で競輪は無観客開催
競輪とオートレースを管轄するJKAは26日に新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、競輪とオートレースを27日から無観客でレースを開催することを発表した。
政府および関係省庁からは2週間程度はイベントの中止と延期。規模縮小の要望が来ている。
その要望について、競輪とオートレースの「コロナウイルス感染症対策本部」は協議した。
ファンの安全を第一に考慮し、社会全体への感染拡大のリスクを抑えることを踏まえ27日から当面の間、無観客で開催すると発表した。
上記の安全性の考慮から、競輪場の封鎖及び場外販売所のサテライトでも車券購入は不可となった。
車券購入は完全にインターネット購入と電話投票のみとなった。
無観客開催の期間予定は、3月11日までの2週間ほど。
あくまで予定とのことなので、11日以降も無観客開催を継続する可能性は十分高い。
◆無観客開催による影響・問題点
一つ目の影響・問題点
一つは、売り上げ低下だ。
ここまでの影響はどの業界にも深刻なダメージにもなる。
競輪業界の一番のダメージは勿論売り上げ低下だろう。
競馬、競艇、オートレースと、公営競技の現地で売り上げ貢献しているのは観に来れる地元周辺に在住の年配のユーザーだ。
それが現地の競輪場とサテライトどちらでも車券を買えない、レースも観れないとあっちゃ売り上げ低下は必然だろう。
レース自体の売り上げ低下もそうだが、各施設内のサービスの売り上げも無いわけだから、かなりのダメージを食らうのではないか?
また年配ユーザーがこぞってインターネット投票をするとはとても思えない。
一部インターネット投票に切り替えるユーザーも勿論いるだろう。じゃなきゃ車券は買えないからな。
二つ目の影響・問題点
二つ目は、選手のモチベーションへの影響だ。
プロ選手である以上、大した影響はないと思うだろう。だがよく思い出してほしい。
競技である以上観てもらわないと始まらない。
誰も観ていない競技なんて存在しないからな。
またスポーツ・競技において声援は勝つ原動力になることは確かだ。声援一つで逆転した例なんて数えきれないほどある。
競輪も同じだ。
観客席からの声援で「頑張ろう!」って気合が入る選手はたくさんいる。
体調不良はまた別問題だけど。
無観客レースだから直接的に誰も見ていない無音のレース。勿論走行中に声援を気に掛ける選手はいないが…
無音だから「レースに集中できそう」と思うだろうが、集中するためのカギが声援と考えてほしい。競技者にとって自分が応援されていることが一番の鼓舞になるのだ。
声援がないとなると、いくら強くて実績のある選手だろうと勝てるレースも勝てない可能性が出てくるということ。
ファンはインターネットやテレビ画面から届かない声援を送るしかない。選手からしても俺らファンからしても悲しいことだ。
その場で選手とファンとで勝利を分かち合えないのだから。
三つ目の影響・問題点
三つ目は、競輪離れだ。
かなりネガティブだが一番恐れているのはこの点だ。
どんなことでも楽しんでやっているのは常にそれを感じているからだ。日常的に触れていないものは一過性の楽しみでしかないし、優先順位は低いままだ。
競輪ファンは競輪が好きだからこそ、かなりの頻度で競輪新聞や競輪ニュースを見て競輪と近い距離にいる。
今回の騒動で各競輪場・各サテライトと公式的に触れ合う場が制限されてしまって、一時的にでも触れないと競輪への関心が下がってしまう。
それが一番心配される点だと思う。
どうにかして騒動が収まってくれと願うしかない。
◆ちょっとした朗報◆
無観客開催中は、スカパーのSPEEDチャンネルが無料で生中継見してくれるらしいぞ。
スカパーはテレビの放送局だから年配ユーザーは助かるんじゃないかな?
オッズパークとK-ドリームスからもインターネットで中継しているから、そこでレースのチェックは引き続きできるから投票と結果チェックは忘れずにな!
特に無観客開催中に不運にも奈良競輪G3春日賞争覇戦や玉野競輪G3の瀬戸の王子杯争奪戦が開催するからチェック漏れは気をつけろ!
春日賞争覇戦には、S級S班の平原康多と村上博幸が出場する。
個人的には、平原康多に期待しているかな?他にも和田真久留や三谷将太・三谷政史、三谷竜生の三谷3兄弟にも注目したいぞ!
瀬戸の王子杯争奪戦には、S級S班の佐藤慎太郎、郡司浩平、清水裕友が出場するぞ!
S級S班の中じゃ郡司浩平に期待している!他の選手だと新山響平や取鳥雄吾、岩津裕介に注目したいかな?
この期間中は、普通に予想するのが困難を極めるだろう。生で見るのと、画面だけの情報で予想するのでは状況が違うからな。
競輪予想で的中したいなら情報収集は大切だ!