小倉競輪場は競輪発祥の地とされている。いわゆるメッカ(聖地)だ。
1948年11月20日に開設された。
元々は競輪のみの会場だったが、1998年に北九州メディアドームが設立を機に一体型の競輪場となった。
現在は、小倉競輪場は北九州メディアドームのことを指す。
毎年、各競輪場の開設記念レースであるG3が開催されているが、小倉競輪場のみ開設記念レースは行われていない。
その代わりに、2019年からG3で濱田翁カップが開催されている。メインイベントはG1の朝日新聞社杯競輪祭が開催される。
過去には、濱田賞争奪戦や吉岡稔真カップが開催されていた。
濱田賞争奪戦から現在の濱田翁カップへ移行したとみられる。小倉競輪場が開設された当時の小倉市長の濱田良祐が競輪へ尽力した功績を称えて開催された。
吉田稔真カップの吉岡稔真とは1990年にデビューした競輪選手のこと。持病を完治後から勝率がグンと上がり、デビュー3年目の1992年に競輪祭と日本選手権競輪を制覇、その年のKEIRINグランプリも優勝し、1億9002万円を獲得し一躍競輪スターとなった。F1ブームもあって当時は「F1先行」と言われるほど圧倒的なスピードでファンを魅了していた。吉岡稔真は福岡支部所属だったのとその競輪歴史に刻む活躍をしたことを称えた記念レースだ。
目次
小倉競輪場のバンク情報
競輪場名 | 小倉競輪場 |
住所 | 福岡県北九州市小倉北区三萩野3-1-1 |
1周距離 | 400m |
見なし直線距離 | 56.9m |
センター部路面傾斜 | 34゜1´48″ |
直線部路面傾斜 | 3゜26´1″ |
ホーム幅員 | 11.0m |
バック幅員 | 10.0m |
センター幅員 | 8.0m |
最高上がりタイム | 10秒50 ホセ・アントニオ・エスクレド 2006/07/06 |
過去高配当 | 2012年 3連複:594,300円 |
アクセス:北九州モノレール「香春口三萩野駅」徒歩7分
無料シャトルバスも運行しています。
※開催レースによって、午前のみ、午後のみの運行となっている場合もあるので注意。
小倉競輪場の気になる勝率や特徴
1,小倉競輪場の気になる決まり手
1着決まり手グラフ |
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2着決まり手グラフ |
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2,小倉競輪場の所属選手
S級1班は、北津留 翼(90期)、松尾 信太郎(92期)、柳詰 正宏(97期)、大坪 功一(81期)、園田 匠(87期)、小川 勇介(90期)。
S級2班は、八谷 誠賢(77期)、八尋 英輔(89期)、原田 礼(90期)、飯田 裕次(97期)、市橋 司優人(103期)、嶋田 誠也(109期)、林 大悟(109期)、林 慶次郎(111期)。
※一部選手抜粋
まだガールズケイリンの選手がいないのがちょっと寂しいな。
3,小倉競輪場のクセや特徴
移設前は1周が500mバンクだった。
小倉競輪場は1周400m。屋根付きの自転車走路としては世界最大級の大きさとなっている。
全国の競輪場のデータをもとに最高速度向上など走りやすさを前面に出したコンセプトで設計された。ドームの為風がないことも手伝って2013年に名古屋競輪で計測されたシェーンパーキンスの10秒4のタイムまでは小倉競輪のエスクレドの10秒5が最速だった。
豪快な「捲り」を決めやすい印象だが、少しでも踏み遅れるとすぐに車間距離が広がり何もできなくなってしまう。そのため逃げ不利と思われがちだがそういうわけではないようだ。
統計上は自力選手の「逃げ」「捲り」と番手の「差し」が互角ではあるが、上位選手の揃う競輪祭などでは、番手選手がやや有利になっている。
4,小倉競輪マスコットやイメージキャラクター
このキャラクターは松本零士がデザインしたキャラクターだ。北九州メディアドームの先進的なイメージと北九州市ゆかりの松本零士が書いた未来的なキャラクター。
2004年頃のキャラクターだな。
今の小倉競輪のマスコットキャラクターは「かねりん」だ。
鐘がモチーフの妖精さんだ。叩かれすぎて嫌になり外の世界を見たいという思いから手と足が生えたそうだ。
公式ツイッターでは基本的に語尾に「りん」や「り~ん」がついているぞ。
小倉競輪場の鐘のデザインもかねりんと同じ色合いに仕上げているぞ。
小倉競輪場のまとめ
小倉競輪場は、競輪発祥の地ということもあって、他の競輪場に比べてスケールがデカい。(物理的・建物的にも)
1998年に北九州メディアドームに改修された時に全国データをもとにバンクを改修しているだけあって、超高額配当があまり飛び出てこない傾向にある。
男性レースはライン戦が重要だが、一瞬でも踏み遅れるとライン連携もなにもあったもんじゃない結果に終わってしまう。
ガールズケイリンは、一人ひとりの「脚」と勝負を仕掛けるタイミングが見どころといえる。
また、ドームなので滑走音が場内に特に響いて聞こえる。臨場感を体験できるバンクだ。