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競輪選手が行う自転車競技大会が存在する
競輪選手は競輪のみを行っているわけではない。
全プロの略称で開催されている全日本プロ選手権自転車競技大会というのがある。
競輪のみだけではなく自転車競技にも力を入れている選手は大勢いる。
今回は、全プロ・地区プロと呼ばれる自転車競技大会が競輪と何が違うのか?をまとめている。
全日本プロ選手権自転車競技大会とは?
地区プロで優勝した選手也チームが参加して行われる大会。
(動画は2019年の松山競輪で開催された全プロ)
種目は、
■トラックレース
■BMX
■ロードレース
の各種目がある。
また全プロで好成績を収めると、世界選手権自転車競技大会に優先的に出場することが出来る。
だがアマチュア選手の出場も可能なオープン形式の為、全プロで好成績を収めても世界選手権自転車競技大会へ出場できるわけではなく、
全日本アマチュア自転車競技選手権で勝ち上がった選手達と再度、全日本自転車競技選手権大会を勝ち上がらなくてはならなくなったため、
全プロへの存在意義がなくなってしまい、競輪好きの寛仁親王の名を冠した寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメントの出場権を付与する形で存在意義をとどめることに成功した。
※新型コロナウイルスの影響で2020年度の全プロが開催中止となった。
地区プロとはなにか?
まず全プロに出場するためには、地区プロという各地区の選考大会がある。
北日本・関東・南関東・中部・近畿・中国・四国・九州の8つの区で選手の所属地域は大まかに分かれているが、
その各地域で自転車競技の種目を優勝すると、全プロ(全日本プロ選手権自転車競技大会)に地区を代表して出場することが出来る。
世界選手権自転車競技大会
全プロで好成績を収めた選手が優先的に出場することが出来る国際大会。
世界選手権と銘を打っているだけあって、国際大会に出場している外国人選手が出場し、競輪選手だけではなく世界規模の自転車競技大会になる。
種目:トラックレース
トラックレースは8種類の種目で構成されている。
・1kTT(タイムトライアル)2019
・スプリント
・ケイリン
・チームスプリント
・4km個人パーシュート
・4kmチームパシュート
・エリミネイション
・ポイントレース
開催意義としては、世界選手権自転車競技大会のトラック部門出場選手の選考、またこの大会では夏季オリンピックの日本代表選考会も兼ねて開催されている。
成績上位選手は、寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメントの出場権利と特選レース「日本競輪選手会理事長杯」に出場することが出来る。
例えば、2020東京オリンピック代表となった新田祐大は1kタイムトライアルで2009年から2011年で3連覇している。
同じく2020年東京オリンピック代表選手の橋本英也も2019年の4km個人パーシュートで優勝している。
種目:BMX
2008年から追加で開催されるようになったBMX。
初代王者は稲川翔。その後はBMXは元々BMX選手の古性優作が2011年から4連覇中。
種目:ロードレース
開催当初は鈴鹿サーキットや富士スピードウェイなどのF1サーキットで開催されていた、近年は自転車競技施設も充実しており、群馬サイクルスポーツセンターや日本CSC(サイクルスポーツセンター)でも開催している。
記念公園のサイクリングコースなどでも開催さえることがある。
2000年から飯嶋規之が2006年まで7連覇をしている。
2007年までは開催していたが、BMXが選考大会が増えたため、ロードレースは開催しなくなった。
全プロと全プロ記念は別物!?
全プロ記念と略されているのは全日本プロ選手権自転車競技大会記念競輪。
全プロは全日本プロ選手権自転車競技大会。
で全くの別物である2020年は新型コロナウイルスの影響で全プロは開催中止、全プロ記念が開催された。
全プロ記念は、1995年の阪神大震災復興協賛競輪が発祥となっている。
震災地復興支援として開催されており、決勝はスーパープロピストレーサー賞(SPR)として全二日間の日程で開催されている。
ルールも競輪のルールで開催されている。
グレードはF2で開始されているがグレードレース級に注目の大会だ。